ブックタイトルDental Products News 特別号Vol.11
- ページ
- 5/12
このページは Dental Products News 特別号Vol.11 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
このページは Dental Products News 特別号Vol.11 の電子ブックに掲載されている5ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。
Dental Products News 特別号Vol.11
Fig.7 トレーニング後の口唇閉鎖力とAHIの変化 Fig.8 トレーニング後の口臭検査結果Fig.12 口腔水分計 ムーカスFig.9 口唇閉鎖のためにさまざまな角度からアプローチするFig.10 口唇閉鎖トレーニング Fig.11 あいうべ体操最大値最小値(N)AH(I times/h)96.754.52.250(N,times/h)トレーニング前2 ヶ月後単位:ppb 856392060 2 0 14 5 0認知閾値112 26 8H2S(硫化水素)CH3SH(メチルメルカプタン )(CH3)2S(ジメチルサルファイド )初診時初期治療後トレーニング後開始時2ヶ月後5ヶ月後コントロール群トレーニング群prepost0% 20% 40% 60% 80% 100%時々ありなしprepost0% 20% 40% 60% 80% 100%あり 時々あり なし口腔周囲筋の筋力トレーニングにおけるムセの変化Summaryウイルス対策に必要なのは、口呼吸をやめ鼻呼吸することに加え、免疫力の向上が重要です。免疫力を高める方法として下記が挙げられます。・よく笑う ・適度に動く ・よく眠る(睡眠のサポート) ・バランスの良い食事 (食育) ・温める ・くよくよしないこの中でも、「良く眠る」=睡眠のサポート、「バランスの良い食事」=食育は歯科からできるサポートです。トレーニング前と比べて大きな変化が認められた。口唇閉鎖のトレーニング後は硫化水素の認知閾値も39と大幅に減少し、患者さん自身の主訴も改善された。数値的にも口臭が検知されていない。口呼吸はドライマウス、口臭、睡眠不足、細菌・ウイルスの体内への侵入などさまざまな問題の原因となる。これらを患者さんにきちんと理解いただくためには機械による客観的な診断とその解決策が重要となる。慢性的な口呼吸が続くと,口輪筋の弛緩や舌位に変化が起こり,舌骨上筋群へ影響を与えることが報告されている。また、これは加齢変化による筋力低下も否めず口臭やいびきを発生させる原因の一つと考えられる。当外来ではOSA者に対し、Oral Applianceの製作だけでなく、低下した筋力への対策として口腔周囲筋の筋力トレーニング(OMFT)をパタカラエアーフィットを用いて実施している。LCF(特にLCFmin)と舌骨上筋群を強化することでAHI, SpO2の改善がみられる。舌は切歯乳頭を押しながら行うことで効果を期待する。小児では“口腔機能発達不全症” 高齢者では“口腔機能低下症” という病名が既に始まり、口唇閉鎖のトレーニングの重要性が示されている。パタカラの活用や「あいうべ体操」、OAの活用、または併用することで口唇閉鎖をトレーニングすることが重要。口唇閉鎖のトレーニング・低位舌の改善を目的に「あいうべ体操」を指導するのも一つの手段。口を大きく「あ~い~う~べ~」と動かしますあいうべ●できるだけ大げさに、声は少しでO K !● 1セット4 秒前後のゆっくりとした動作で!● 1日3 0回(3分間)を目標にスタート!●あごに痛みのある場合は、「い~う~」でもO K !●就寝時にも鼻呼吸を促すよう「マウスリープ」を就寝時に唇の真ん中に貼って使用する。Mayuko Yoshimiura,Hiroshi Suzuki,Hiroyuki Tanaka,Ryuto Asakawa,Chin-Moi Chow,Misao Kawara:Journal of Dental Sleep Medicine Vol.3 No.1,2016