ブックタイトルDental Products News 特別号Vol.10

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概要

Dental Products News 特別号Vol.10

小児の発育と医科歯科連携の可能性を探るハピネス歯科こども歯科クリニック理事長稲吉孝介2011年愛知学院大学歯学部卒業/2016年愛知県にてハピネス歯科こども歯科クリニック開業/2018年医療法人化にて現在に至るFig.?問診票への記載聞き取りFig.?睡眠を確保する時に考えること□イビキをかく□歯ぎしりの頻度が高い□仰向けで寝られない□夜尿が続く□食事が遅い□口呼吸問診票に上記のような項目を記載している。このような症状がある小児は睡眠障害の恐れがあることを親御さんへ伝えていく。睡眠障害国際分類第3範ICSD-31不眠症群2睡眠関連口腔障害群閉塞性中枢性低換気低酸素3中枢性過敏症群4概日リズム睡眠障害5睡眠時行動障害6睡眠時関連運動障害上記で歯科で治療として関与できる点は、2の閉塞性が主になるが、医科歯科連携という点では歯科が重要な役割を果たすと考えている。Fig.?非常に多くの子の顎口腔の発育が悪いFig.?各科との連携小児患者耳鼻科歯科定期検診睡眠検査機関小児科歯科顎口腔の発育が悪い子ども多い。歯列だけの問題ではなく、睡眠障害をはじめとするさまざまな健康障害を引き起こす可能性があることを説明していく。当院では、口腔内9枚とオーバージェット撮影の他、必ず咽頭部のチェック(できれば写真撮影)を行うようにしている。スクリーニング確定診断その他歯科で睡眠時無呼吸症候群が疑われたら、Fig3を含めて睡眠検査機関へと患者を紹介し、確定診断を行い、各科で治療を開始する。Fig.?さまざまな観点から複合的に考えていくことが重要口呼吸は何がいけないのか?機能的問題(Function)歯並びが悪くなることはもちろんですが…1:風邪やアレルギーの増加5:虫歯や歯周病のリスク向上2:“いびき”の原因6:口臭の原因3:猫背の原因7:喘息4:正常な顔の発育阻害要因8:運動能力低下1習慣性の口呼吸3脳の呼吸中枢の問題橋全身の○○運動や○○反射、眼球運動などを調節する延髄呼吸、心拍、血管運動、唾液分泌、セキ、○○○○の反射運動などを調節する※図のピンク色の部分が脳髄です2肺・横隔膜のポンプの問題4舌の機能視床自律神経、ホルモン系のコントロールセンター視床下部感覚の中継点として働く中脳空気無意識的な筋肉の緊張・弛緩を調節し、歩行や○○など○○的な○○○運動に関係する鼻腔▼咽頭▼喉頭▼気管▼気管支▼肺構造的問題(Structure)姿勢的問題(Posuture)1舌房の確保(Toungue space)2口唇閉鎖不全(Incompetent Lip)3舌小帯(Tongue-tie)4気道・鼻咽頭の閉塞(Airway obstruction)1口呼吸(Open Mouth Posture)2低位舌(Low Tongue Posture)顎口腔領域の異常を察知し、親御さんにその情報を提供することも歯科の役割であると考えている。