ブックタイトルDental Products News 特別号Vol.10

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概要

Dental Products News 特別号Vol.10

Fig.?マウスガードの役割・使用の効果Fig.?【症例1】27歳男性テニスプレーヤー1.スポーツ外傷の軽減・予防2.強い噛みしめによる咬耗の予防3.相手選手に対する障害の防止4.衝撃吸収と分散5.顎関節の保護6.顎位の安定7.脳震盪の予防・軽減8.心理的効果9.スポーツパフォーマンス10.経済的効果18歳の時から歯科的サポートを実施。当時無かった骨隆起に最近気が付き、これ何ですか?※医学情報社要説スポーツ歯学よりマウスガードの推奨により歯牙破折や脳震盪のリスクを軽減することができる。マウスガードは、一般的に硬いタイプよりも超軟性が良いとされている。骨隆起により舌房は狭くなることで睡眠障害を起こす可能性もある。Fig.?スポーツと睡眠の関係Fig.? OA製作によるいびきの改善スポーツアスリートにとって睡眠は・・・●アスリートの肉体的・心理的な回復に重要な役割を果たすしかし睡眠が不足すると・・・●筋力低下を生むLeeder J et al. J Sports Sci 30 (6): 541-545, 2012.Reilly T & Piercy M. Ergonomics 37(1): 107-115, 1994.●特定の運動強度で乳酸値が増加する●動きの正確性が低下Mougin F et al. Eur J Appl Physiol 63: 77-82, 1991.Jarraya M et al. Biol Rhythm Res 44: 5.3-510, 2013.初診時RDI:24.5 times/h,最低酸素飽和度80%,ESS 15OA使用1ヶ月後RDI:6.3 times/h,最低酸素飽和度92%,ESS 6スポーツアスリートと睡眠について多くの研究がなされている。また、すでにスポーツ大国と言われる国々は各国のスポーツ研究所で睡眠の研究を行い、その結果を練習に活かした上で、成果を上げている。OA製作により酸素飽和度が向上し、いびきも改善された。Fig.10ブラキシズムについてFig.11すぐに実行できるスポーツ歯科医スポーツ選手をサポートする場合●睡眠時ブラキシズム:スプリント装着、ナイトガードの使用●覚醒時ブラキシズム:認知行動療法、スプリント装着●運動時ブラキシズム(歯の接触)・咬合関係の確認・補綴物の選択・顎関節への負担・口腔周囲筋の使い方の変化ブラキシズムには、睡眠時・覚醒時・競技時とあり、睡眠障害に影響を与えるとも考えられている。ブラキシズムは睡眠時、覚醒時に加え、競技時についても注視しないといけない。治療スポーツドリンクを飲んだ後は、必ず水を飲んで口腔内のpHを中和させる。特に、炎天下のなかでのスポーツにはスポーツドリンクの摂取が推奨されている。そのためスポーツドリンクの歯に対する影響を知る人は少ない。スポーツドリンクを摂取したら、直ちに水を飲んで口腔内のpHを中和させることで、歯を守ることができる旨を伝えるだけでもスポーツ歯科医としての活動の一役が担える。知覚過敏や顎関痛、骨隆起等の症状を見逃してはいけない。OSA診療は医科と連携し歯科が積極的に取り組むべき領域である。口呼吸撲滅の観点から鼻呼吸獲得に向けた対策が必要である。そのためにも多職種連携は睡眠医療に必要である。選手のパフォーマンス向上を歯科医療からサポートできれば、歯科医療は大いに貢献できるものと考えている。