ブックタイトルDental Products News 特別号Vol.10

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概要

Dental Products News 特別号Vol.10

Fig.? OSAの治療概要閉塞性睡眠時無呼吸症OSAはたくさんある睡眠障害の一つのため、診断は適切な検査のもと専門医によって行われるNasal-CPAP中等症~重症口腔内装置軽症~中等症CPAPが使えない患者手術:鼻内手術、UPPPオトガイ前方移動術上下顎骨前方移動術適応がある症例減量指導側臥位就寝Fig.? N-CPAP療法は長期成績が確認された治療法10.90.8累0.7積0.6生存0.5率0.40.30.20.1OSASの生存率** *AI<20* *AI>20*p<0.050Entry 1 2 3 4 5 6 7 8 9年閉塞型睡眠時無呼吸患者の生存率N-CPAPの予後に与える影響AHI≧20ではN-CPAPが治療の第一選択10.90.8累0.7積0.6生存0.5率0.40.30.20.1********CPAPAI>20**p<0.010Entry 1 2 3 4 5 6 7 8 9年N-CPAPの長期予後に与える影響診断は適切な専門医の元に行い、閉塞性睡眠時無呼吸症と診断された後、歯科治療が開始される。症状の程度などによって治療法が異なり、治療と合わせて減量指導、側臥位就寝指導などが行われる。N-CPAPは、空気圧によって閉塞している気道を拡げる装置。N-CPAPを使うことで重症な方であっても改善されるという報告。10秒以上の呼吸停止が20回以上ある患者20/1h(AHI)(重症)はN-CPAPが第一選択となる。Fig.?口腔内装置はどのようにいびきを予防するのか?Fig.?口腔内装置の効果とは?1.舌根沈下の予防2.上気道の拡大口唇閉鎖と下顎・舌の前方移動によりAir wayが確保される3.口唇の閉鎖1.口からの呼吸を遮断し鼻からの呼吸を促す。2.下顎を少し前に出して固定する。4.鼻呼吸の定着が考えられているが未だ不明な点も多い上下一体型のマウスピース、ポイントは下顎を効果的に前に出し、かつ、口呼吸を遮断すること、これにより鼻呼吸を促す効果がある。sniff匂いを嗅ぐ姿勢でより効果的に気道が開くことが知られている。口腔内装置は手軽に使用できる点でも優位性がある。Fig.10我が国における保険適応の基準重症度単純いびき症軽症OSAS重症OSASAHI AHI<55≦AHI<20 20≦AHIN-CPAP口腔内装置○◎○◎Fig.11口腔内装置の特徴・携帯しやすい(CPAPに比べて)・効果が確実でない(奏功しない症例もいる)→治療評価が必要である・多数歯欠損では治療が困難となることが多い閉塞部位の開放(手術)○○○・歯や顎関節に負担がかかることがあるCPAPはAHI20以上の重症に保険適応がある。しかし、口腔内装置はすべての症例に適応があるので様々な対応が可能である必ず評価も必要で下顎の前方移動量は下顎タイトレーション法を活用する。Fig.12どのような症例に有効か?今回は、歯科で・小下顎/下顎後退例は比較的有効。・CPAPが使用できない場合・極度な肥満でない症例・残存歯が少ないと口腔内装置は作製困難・鼻呼吸ができない場合は応用が難しいすべての症例で適応可能だが、使用してみないと効果はわからない。実践できる睡眠時無呼吸症の概要の一部を紹介させていただきましたが、睡眠歯科医療を確実に進めるにはOA製作のポイントや各種検査の理解、手術療法の知識など様々な情報を整理しておく必要があります。また医科との連連携も必要です。口腔内装置は鼻呼吸ができることが前提であり、耳鼻科との連携も重要となる。