ブックタイトルDPNネクストビジョン特集号Vol.1

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概要

DPNネクストビジョン特集号Vol.1

近年、歯科治療のデジタル化には目覚ましい進歩がある。C T や口腔内スキャン、それに伴うC A D / C A M など、ここ1 0 年で大きく変わってきている。今まで拡大視野治療としてはマイクロスコープかテレスコープの2択であったが、いずれもデジタル機器のようで実はアナログであった。今回ヨシダから発売されたネクストビジョンは、デジタル化された次世代のマイクロスコープと言えるのではないだろうか。その特徴としては、圧倒的な4 K 高画質、最大80倍までのデジタルズーム、口腔内カメラとして動画や静止画も簡単に記録することができる。何よりも直視とモニター拡大視が併用できる点が、今までの拡大視野治療とは大きく異なるところである。支台歯形成においては拡大視野だけではどうしても全体のバランスをとることが難しいが、直視とモニター拡大視が併用できることにより、ストレスなく診療を行うことが可能になると考えている。上顎前歯部口蓋側の形成においても、自在に動くカメラヘッド(3軸アーム) により、覗きこんだりミラーテクニックを用いることなく、形成が可能である。さらに画面を反転させることにより直視しているのと同じ状態で形成ができる点も優れている。昨今のC O V I D - 1 9 の影響により、フェイスシールドを装着して診療する機会が増えているが、マイクロスコープでは鏡筒にぶつかってしまう。しかし、ネクストビジョンではカメラでの拡大視野のためフェイスシールドが邪魔にならず、今後の診療スタイルに合っていると思われる。3 0 0 ~ 5 0 0 m m の広いワーキングディスタンスがあることにより、体格差に関係なく使用することが可能であり、レンズが術野から離れているため水の跳ね返りなども気にすることなく使用できる。またオペの記録としての動画撮影も術野の邪魔になることなく撮影でき画質も大変綺麗である。まだ使い始めて日は浅いが日常臨床に気負うことなく取り入れることができる道具であると感じている。図6 上顎前歯部口蓋側の形成自在に動くカメラカメラヘッド(3軸アーム)によりこの位置にカメラを持ってくることができ、さらに画像を反転させることで、直視と同じように形成できる。図7 インプラントオペ動画撮影300~500mmの広いワーキングディスタンスにより、オペの動画撮影時にも邪魔にならない。図8 インプラントオペ時埋入深度の確認なども直視と拡大視野で行うことが可能である。図9 フェイスシールド着用時マイクロスコープではフェイスシールドを装着しての診療は難しいがモニターを見ながら拡大視野での処置が行えるため妨げにならない。6