ブックタイトルDental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.5
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Dental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.5
審美補綴というと色に特化しがちですが、まず“歯のかたちありき”で、そのうえで色彩学的に極めた色によって「美」がもたらされるのです。ロンジェビティは歯のかたちが良くなければ維持できません。歯肉が寄り添ってくるような角度にしないといけないのです。そうでなければロンジェビティは保証されないのです。さらには修復装置というのは、噛めることによって「美味しい」とか、「嬉しい」という表現ができないと意味がないのです。だからこそ「天井(咬合面)と底(エマージェンスプロファイル)のかたちを追求しています。歯冠部の形態は、頬舌的には余裕がありますが、近遠心的には隣在歯との関係性から余裕がなく、そのスペースをどう設計したら機能的で審美的に満足できるかたちの修復物ができるのか? を改めて考えています。インプラントであっても、天然歯であっても歯のかたちがメインで、かたちに対する計画がきっちりできているかどうか、それに基づいて歯周組織を守る生物学的な設計を行うことでメインテナンスは変わると思います。「美」は健康です。つまりは、補綴物の形態(角度)によって、メインテナンス・セルフケアが行いやすいか否かが決定づけられ、「健康」が保証されて「美」になるのです。補綴物設計によって、炎症の原因になることもある。エマージェンスプロファイルという考えに至ったのは、アメリカの歯科衛生士さんのおかげ。綺麗な形成を目指すのではなく、理論に則った形成を実践したい。理論に則った形成に加えてエマージェンスプロファイルを考えた補綴装置は良好な歯肉反応を示す。 (症例提供:北原信也先生)特に第1面は歯頸基準面として、セメント・エナメル境からサービカルピークまでのエマージェンスプロファイルである。スリープレーンコンセプトエマージェンス プロファイル リダクション量クリアランス② ②① ①③ ③咬合面2.0~2.5mmメタルの厚み0.3~0.5mm頬側面1.2~1.5mm50°~90°舌側面1.2~1.5mm90°50°~90°天井と底の計画(天井とは咬合面形態、底はマージン形態を指す)コンタクト下方のコンケイブエリア(凹面)隣接面コンベックスエリア(凸面)頬舌側面ストレートエリア(フラットな面)トランジショナルラインアングル部Kuwata Method2