ブックタイトルDental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.3

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概要

Dental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.3

クーレンR繊維という非常に柔らかい素材の毛を使用し、流体力学効果が加わることで歯肉にダメージを与えることなくプラークを効率的に除去できるため刺激による歯肉退縮の心配が少ない。しずく型のヘッドはパワー、センシティブの2種類ありプラークの付着状況や歯肉状態によって使い分けることができる。シングルヘッドはコンパクトなため矯正装置や叢生などの位置異常により清掃しにくい歯列、インプラント補綴された周囲の角化歯肉のような細かな部位に入っていくため、多様な口腔内に適応できると言えるだろう。毛先が柔らかいがために除去効率が下がるのではないかと不安に思われる方もいるかもしれないが、7つのモード変更とヘッドの選択で充分対応可能である。また、ヘッドに角度が付いていることで目的の部位に誘導する際のストレスを感じることなくメインテナンスを行える。実際に角化歯肉の少ない患者や他社の電動歯ブラシを使用している患者にハイドロソニックプロを使用してもらうと、「毛先が歯茎に当たっても痛くない」「他の物より毛先が歯と歯の間に入っていく」「一回充電すると1週間くらい電池が持つので出先でも使えて便利」と好評であった。当院では一口腔単位での治療が多く、患者からハイクオリティな治療を求められることが多い。特に前歯に対するモチベーションはかなり高い。このハイドロソニックプロはそのような患者の歯肉を退縮させず審美的・機能的な長期安定させるために欠かせないものであると筆者は感じている。5補綴治療患者写真のような薄い歯肉(Thin-scallop type)は、歯肉退縮が起こりやすいため強い機械刺激は避けたい。特に前歯部の補綴は、歯肉退縮によるマージンが歯肉縁上に露出することが審美修復において一番の懸念である。このようなケースでは、ハイドロソニックプロを使用することで、歯肉へのダメージが少なくプラークを除去できるため経年的にも安心であると考えている。6補綴治療患者ボーンアンカード・フルブリッジのスレッド部分が露出しているケースである。このように顎堤が低く口腔前庭が浅い場合、可動粘膜に引っ張られスレッド部にプラークが蓄積されやすく従来のインスツルメントではうまく入っていかないことがある。15°の角度のついたシングルヘッドブラシは、このような部位にも容易にアクセスできる。7ブラシヘッドの洗浄方法8当院では歯ブラシ専用酵素洗浄剤のテカノブラシクリーンを使用してもらい、ホームケアインスツルメントに付着した細菌を増殖させず清潔に保管することを患者に推奨している。これはブラシ使用後に毛先に垂らして放置しておくだけで洗浄ができるため大変手軽に行える。現代は口腔ケア用インスツルメントもクリーンにしておかなければいけない時代である。歯ブラシシャンプーHABSHAN(ハブシャン)は、使用後の歯ブラシの汚れを落としアルカリ環境にする、天然由来成分の洗浄・保存液。1