ブックタイトルDental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.3

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概要

Dental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.3

退縮やNCCL(Non- carious CervicalLesion)を招く恐れがあるためです(図2)。清掃効率の不足は、ブラッシングにかける時間を増やして補うしかありませんが、この時クラプロックスの高密度毛が役立つと考えています(図3)。実臨床における症例を2例下段に提示しています(図4?9)。クラプロックス歯間ブラシはいつ使う?クラプロックス歯間ブラシは、ナイロン製であるが1太さの選択において専用のプローブによって計測することができること2ナイロン毛の毛足が長い3軸になるワイヤーが細いという特長を持っています。プローブによってサイズ選択ができるのは、従来歯科衛生士が主観で決めていたものを、客観性を持って選べるというメリットがあります(図11)。毛足が長く、ワイヤーが細いという特徴は、1ストロークでプラークを掻き出す高い能力を発揮することにつながっており(図12)、実臨床で実感できた症例を提示します(図13?14)。歯ブラシや歯間ブラシは、患者さんの歯を守るために、とても大切な道具だと思います。クラプロックスシリーズは、上記のような場合以外にも実に多くの特長を持っていると感じています。しかしながら、いかなる歯ブラシであっても、すべての患者さんに、いつも最適であることは難しいのではないか?と臨床で実感しています。患者さんごとに最適な道具、すなわち『その道具にしかできないこと』を見つけられる衛生士になりたいと考えています。図11歯間ブラシのサイズを計る専用プローブ図12歯ブラシでは磨けない歯と歯の間をわずか1ストロークで磨く>0.6mm>0.7mm>0.8mm>0.9mm>1.1mm<2.2mm<2.5mm<3.2mm<4.0mm<5.0mm歯間にプローブを入れ、色で識別し、患者さんに適切なサイズを伝えます。歯間ブラシの毛が短いと、歯間を満たすことができず、プラークの取り残しが起きてしまいます。ブラシ毛が効果的に歯間部内の凹凸を満たし、プラークをしっかり除去できます。図13適正サイズの歯間ブラシを使用することの重要性従来の歯間ブラシ使用後クラプロックス歯間ブラシ使用時?この患者さんは、普段から歯間ブラシを使用していたが、側切歯と犬歯の間に残渣を感じていました。左)従来品である歯間ブラシを用いてプロケアした後の状態。右)左写真では一見きれいに見えますが、クラプロックス歯間ブラシ用のゲージを用いて、適切なサイズを選択し、一度通しただけで残渣が排出されたことに驚かされました。図14コンタクトポイント下縁に毛先が届くかどうかが重要従来の歯間ブラシ使用時?クラプロックス歯間ブラシ使用時?歯間ブラシのワイヤーは、下部鼓形空隙の中心よりも根尖側で遠心よりを通過しています。この点は同じです。しかしながら、毛足の短い従来品ではコンタクトポイント下縁に毛先は届いていませんが、クラプロックスでは到達していることがわかります。これは毛足が長いクラプロックス歯間ブラシの特長であり、これにより歯間部の残渣が掻き出されたと思われます。16