ブックタイトルDental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.1
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Dental Products News ハイドロソニック特集号 Vol.1
インプラント治療を長期にわたり成功させるには、患者さん自身による毎日のブラッシングと歯科衛生士によるプロフェッショナルケアが欠かせない。インプラントの表面のほとんどは多孔性微細構造(ラフサーフェス)のため、一旦感染を起こし口腔にインプラント表面が露出すると微細な表面孔窩に細菌が入り込み、菌体除去はますます困難となることから、毎日のプラークコントロールが大切になる。電動歯ブラシは手用歯ブラシに比べプラーク除去率は約6倍の効果が期待できるとも言われている。他にもブラッシング圧は手用に比べて約半分で済むため、ブラッシング圧が強めの患者さんにも有効と思われる。しかし、インプラント周囲の歯周組織は天然歯と比べ付着様式も弱く、適切な電動歯ブラシの使用や選択に迷うこともあった。今回発売された、ハイドロソニック プロは「クーレンR 線維(ポリエステルファイバー素材)」を使用し、ナイロンよりも細く、撥水性が良く、柔らかい毛質だが弾力がある。毛先は1本1本研磨され、先端形状は丸くなっている。これにより、インプラント周囲の付着が弱い歯肉を傷つけることなく磨くことができる。またハイドロソニック プロの振動と毛先形状の組み合わせによる高い洗浄力で、歯間や歯肉溝など従来の歯ブラシでは届かなかった部位のプラークを落とすことが可能になった。2シングルブラシは最後臼歯や矯正装置付近にも使用しやすい。毛質は柔らかいが弾力性もあるため細かな部位にも届きやすい。毛先の形状が球状(1本1本加工されている)のため、歯肉にも優しい。中央の毛先が短くなっており、歯磨剤を使用しても飛び散りづらい。インプラントのプロビジョナルクラウンはアクリリックレジンに類似した材料を用いることが多く、それゆえ表面が粗造なためプラークが付着しやすい状態になる。染め出し後、手用ブラシで磨いてもらい外してみると、表面のプラークは除去されているが、歯肉溝内まではブラシが届かない。毛が柔らかいため、歯肉の薄い前歯部歯頸部付近にも歯肉を傷つけることなく当てられる。34クーレンR繊維により、歯冠形態にそって挿入でき、歯肉を傷つける心配が少ない。47シングルブラシは、ネックに15度の角度がついているため最遠心部にも届きやすい。48 95 6プロビジョナルの表面研磨状態にもよるが、プラークを細部まで除去することが可能。最終補綴物としてジルコニアを含めたセラミック材料を用いれば、表面性状がプロビジョナルと異なりざらつきが少ないため、プラーク除去効果がさらに期待できる。1歯科専売品として発売。コンパクトなケースに収納できるので持ち運びに便利。DPN FILE02CURAPROX HYDROSONIC PROハイドロソニック プロを用いたインプラントのメインテナンス歯科衛生士簑口 頼子院長鈴木 健造健造デンタルクリニック東京都目黒区開業