Dental Products News 特別号

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口呼吸の弊害と口腔ケアの大切さ症例1第二子出産後に関節リウマチを発症授乳中であるため薬を飲みたくないことが主訴。当院ではまず「あいうべ体操」を行い、鼻呼吸することを指導。並行して歯科を受診しオーラルケアを行うことで10ヶ月後、リウマチ因子とCRP炎症値(炎症反応)が正常になった。このような処置は医科では行わない。是非、歯科医師の先生が積極的に関与していただくことで、患者の人生は救われると考えている。?34歳女性関節リウマチ●2013年12月第二子出産後に診断●全身の関節痛●できるだけクスリを飲みたくない●授乳中RFリウマチ因子(正常値15以下)491白血球CRP炎症値(正常値0.3以下)2014年1月2014年11月5,2001.48265,2000症例2重度の関節リウマチと診断され、生物製剤の投与を勧められる。生物製剤は効果が大きいが、月40,000~50,000円ほど患者負担額があり、継続した投与が求められる。患者曰く、定期的に歯科受診を行っているとのことだったが、門外漢の私が診ても口?40代女性RA生物製剤を勧められている2015.5.18CRP 4.6(正常値0.3以下)腔に問題があると認識した。改めて歯科を受診してもらい、口腔ケアを行ったところCRP値(炎症反応)が下がり、担当医は生物製剤投与を推奨しないまでになったとのことである。今後は、患者も歯科と全身疾患との関わりを認識するようになるため、「確実な口腔ケアができる」医2015.7.6CRP 1.4院が求められていくことは明白である。症例3ぜんそく、アトピーの患者「ステロイド剤は使いたくない」とお母さんは食事に気を遣い、全国の病院でセカンドオピニオンを?5歳女児喘息、アトピー問診票初診時どんなアドバイスが出来るだろうとったが、言われることは「お母さんが悪い」とのことだった。「富士さんくちびる」「過蓋咬合」、このお子さんの問題は明らかに口である。お母さんは食べ物の栄養にはこだわり気を遣っていたが、食物は細かく切って与えており「捕食=食べ方には一切気を遣っていない」のである。1ヶ月後「あいうべ体操」で鼻呼吸をさせ、しっかりと噛むことを指導すると、この1ヶ月間喘息発作が起こらず元気だったと報告を受けた。まさに歯科医院でしかできない指導である。●ステロイド剤は使いたくないメサデルム、キプスジルテック投薬●吸入すると湿疹●すぐに入院する●食事気を付けている●ワクチン打たない●いろいろ回った●お母さんが悪いと言われた一ヶ月間一回も発作起こさず、入院せず。こんなことは今までありませんでした!症例4うつ病と不登校で受診口唇が乾き、厚ぼったい唇は典型的な口呼吸の所見である。口を閉じて、しっかりと鼻呼吸できるよう「あいうべ体操」を実施してもらうことで、4ヶ月後にはオトガイの緊張が若干取れ、口唇も潤っている。不登校もなくなり、元気に学校に通っているとのことだった。?17歳うつ病と不登校初診4ヶ月後●耳鼻咽喉科受診多い●矯正を再開生命の上流である口を綺麗にし、鼻呼吸を行うだけで、これまで原因不明とされてきた病気が治る可能性がある。私は内科医だが、歯科医と共に口腔ケアを行うことで私の治療も完治させることができるのである。だからこそ、歯科医と共に患者を救っていきたいと考えている。05