Dental Products News 特別号

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病巣疾患の観点からみた歯科と当院との連携一般歯科との連携?吉松歯科大阪府大阪市吉松昌之先生上咽頭炎治療を行っても寛解しないIgA腎症症例に対して、歯科的一次病巣診断と治療のために患者を紹介。歯科からパノラマレントゲン、口腔内写真、顔貌写真などの情報をフィードバックをしてもらった。25歳男性IgA腎症患者/腎移植を行ったもののIgA腎症が再発し、慢性上咽頭炎以外にも歯性病巣疾患を疑い当院から吉松歯科にご紹介。う蝕と歯周炎があり病巣二次疾患である腎症の改善を目的に歯科的治療を行ってもらった。矯正歯科との連携?松川矯正歯科奈良県橿原市松川公洋先生矯正治療の目的は鼻呼吸しやすい上顎・口蓋骨の形態をかたちづくると考え、鼻呼吸を行うための診断と鼻疾患の治療目的のために連携を行っている。鼻呼吸できないことの弊害は歯列不整や歯列矯正をしてもうまくいかずに後戻りすることとして歯科領域では現れる。鼻呼吸がうまくできていないと目の下にクマができる。治療を開始したばかりであるが今後鼻呼吸ができるようになるとクマも消えることが期待でき、歯列矯正もうまく進むことが期待できる。小児歯科との連携?さわやか歯科奈良県橿原市北村義久先生、吉田美香先生、谷口健一郎先生幼児期から鼻呼吸を習慣づけることが重要との観点から耳鼻科的診断治療目的に紹介いただく。さわやか歯科の目指す「未発達から発達をみながら子どもたちを支援していく。最初は受動的だったのが、能動的になり自立していく。主体性をもつ大人になってくれたらと支援していく歯科からのひとつのアプローチ法。未来の睡眠障害までも予防できる可能性の模索」について鼻呼吸ができるための鼻腔形態・機能の維持と改善を行う。9歳男児で鼻呼吸ができないために、MFT(口腔筋トレーニング)が進まず、トレーナーもうまく装着できないためご紹介の患者。副鼻腔炎の治療により鼻呼吸ができるようになりトレーナーもうまく装着できるようになった。現在、歯科と医科での大学教育プログラムが異なり、共通言語が少ない。今後は、歯科医と耳鼻科医は口腔を診るという共通点を関心と相互理解をもって連携を推進していくことが、歯科と耳鼻科の領域にまたがる病巣一次疾患制御にあたって重要と考えている。09