ブックタイトルDental Products News 特別号 vol.8

ページ
9/12

このページは Dental Products News 特別号 vol.8 の電子ブックに掲載されている9ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News 特別号 vol.8

Summary歯科治療時の口腔容積減少によるシワ形成ヒアルロン酸注射による治療例精神分析医からみた歯科医院建築?2美容外科としての歯科今回は詳しく触れることができませんでしたが、麻酔科医の立場からは、気管内挿管時の前歯の損傷や起こりうる救急蘇生法などが医科、歯科の連携で重要になってくると考えます。日々の診療のなかで、通常は意識しない患者さんの願望や無意識の部分にさりげなくアプローチできる歯科診療が日常的になってくれたらと思っています。歯牙欠損の放置や義歯を装着しないなどの理由により口腔容積が減少し、それによって鼻下や口もとなどにシワが形成されご来院される方が多々あります。現在歯科でもヒアルロン酸注射は可能ですが、正しい知識と技術が必要であることにご配慮ください。窓は大きさよりも「窓の向こう側にある景色」が重要です。特に木々の緑やゆっくりと揺れる枝葉などが患者さんの心に安らぎを与え、リラックスできる空間の中で治療がスムーズに進行します。窓は精神分析的には「異次元への出入口」であると考えることができます。ちなみにシュールレアリストたちの絵画にも頻繁に窓が出てきます。例えば椅子に座った患者さんが窓の外の自然の風景に目を移すことで関心が窓の向こう側へ投影され同時に治療の痛みが緩和されるような効果を導きます。したがって窓の向こうに見える風景に留意しておくことが肝要だと考えられます。歯科の場合は、ユニットを倒した時に患者さんの目線が天井に向かいます。その時天井が低いと、不安や恐怖心を招くことがあります。したがって天井には天窓があることが理想的です。天井が低い、天窓がないと言うような場合にも天井に窓や空や風景の絵を描くと良いでしょう。フィラーとしてのヒアルロン酸には粒子の大きさによって大きく2種類あります。それぞれの注射の適用や深さには違いがあります。ヒアルロン酸による血行障害や塞栓の危険性を知っておく。特に怖いのが  血行障害・塞栓フィラーについて(口唇・鼻唇溝)真皮中間層から深層真皮深層から皮下組織表層シワなどがある皮膚の下(真皮~皮下組織)に適切な手技で注入することで、シワを改善し、肌に膨らみを与えることができる。すぐに効果が得られる。注入時の疼痛。分解吸収されて元に戻る、内出血や腫れが起こることがある、まれに浮腫・しこり・異物性肉芽腫・チンダル現象が生じることがある。メリットデメリット