ブックタイトルDental Products News 特別号 vol.8

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概要

Dental Products News 特別号 vol.8

Summary(上田貴之,Geriatric Medicine,2018)(一般社団法人日本老年歯科医学会より改変)社会性・生活の広がり低下口腔リテラシー低下(口腔への関心度)滑舌低下口腔不潔総微生物数:3.16×10?CFU/mL(レベル4)以上Tongue Coating Index(TCI)が50%以上口腔乾燥摂食嚥下障害咀嚼機能不全ムーカス27未満サクソンテスト2g/2分舌・口唇運動機能低下パタカ 6回/秒未満嚥下機能低下EAT-10合計点数:低舌圧 3点以上最大舌圧:30kPa未満咬合力低下全歯列の合計200N未満(デンタルプレスケール使用)残根と動揺度3の歯を除いた歯数20本未満咀嚼機能低下グルコース溶出量100mg/dL以下「スコア法」2以下わずかのむせ・ 噛めない食品増加食べこぼしう蝕・歯周病歯の喪失ポピュレーションアプローチ地域保健事業・介護予防事業による対応オーラルフレイル口腔機能低下症口腔機能障害歯科診療所での対応専門的な対応意欲低下・うつ口腔機能低下症とは例えば舌圧は20以下になるとゼリー食となり、30以上は常食が食べられる。口腔機能低下症の診断は、まさに「食」とつながっている。口腔環境について、看護師・介護士・歯科ともに共通認識を持つ必要がある。OHAT(オーハット)は、世界共通の口腔アセスメントで、口腔清掃状態を定量的に評価し、ケアの介入頻度と方法を決定し、早期からの医科歯科連携を図るものとして活用が期待されている。(Chalmers JM,2005;松尾ら,2016)http://dentistryfujita-hu.jp/research/project.htmlで左記がダウンロードできる。口腔機能と低栄養の関係口腔機能低下が栄養低下を招く可能性がある。高齢者歯科医療では形態回復だけでなく、口腔機能の維持・向上にも注意をはらう必要がある。アセスメントの活用口腔機能低下症とは口腔機能低下症とは、日本で命名された病名で、いくつかの口腔機能低下による複合要因によって現れる病態。現在Oral hypofunction(口腔機能低下症)として世界に発信している。前期高齢者では生活習慣病や動脈硬化性疾患、後期高齢者ではフレイル・サルコペニア・骨折・感染から、栄養障害となり要介護につながっていくのです。要介護にさせないために、栄養障害にならない口腔づくりが重要であると考えています。口腔不潔口腔乾燥咬合力低下舌口唇運動機能低下低舌圧咀嚼機能低下嚥下機能低下細菌カウンタで6.5Log10(CFU/mL)以上計測器(ムーカス)にて27.0未満咬合力200kPa未満,または20歯未満ディアドコキネシス(pa,ta,ka)の連続発音のいずれかが6回/秒未満舌圧測定器にて30kPa未満グミゼリー咀嚼でグルコース濃度100mg/dL以下EAT-10(EatingAssessment Tool-10)で3項目以上6543210平均( 回\ 秒)*mal vs normal,mal vs risk 舌口唇運動能3020100平均舌圧(kPa)若年者*mal vs normal,mal vs risk前期高齢者後期高齢者若年者前期高齢者後期高齢者舌圧3533312927252321191715平均口腔湿潤*mal vs normal,mal vs risk口腔湿潤正常(normal) リスク(at risk) 低栄養(malnutrition)若年者前期高齢者後期高齢者(松尾ら,老年歯科医学,2016)