ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News 特別号

日本歯科医療の明日へ赤司征大先生WHITE CROSS株式会社CEO/歯科医師/UCLA Anderson School of ManagementにてMBA取得日本の歯科医療には、長年認識されていながら解決策が不足している課題が数多くあります。その一方で、医療×ITの流れが、歯科医療にも大きく影響を与えはじめています。歯科医療は、医療において重要な役割を担っています。シックケアとヘルスケアの両輪へと医療が転換していくこれからの時代において、歯科医療も産業として建設的に変化していく必要があります。これまで先人達が作り上げてきた日本の歯科医療の現在のあり方を単純に否定して、日本の歯科医療の持つ可能性を知ることはできません。歯科医療の社会的価値の向上のために産業として取るべき戦略について歯科医療×IT、それが深く関わる教育とは今後どのように変化していくのでしょうか。1 2025年地域包括ケアシステム(平成28年診療報酬改定の概要より)●近年の歯科保健医療を取り巻く状況の変化・高齢化の進展等の人口構造の変化・う蝕の減少等の疾病構造の変化・ITの普及等による患者意識の変化・歯科治療技術の向上1980年2010年歯科診療所(歯学部附属病院等と適宣連携)2025年(イメージ)地域住民を主体として各関係機関が連携を強化医科医療機関口腔内症状の発現に伴い歯科診療所を受診歯科診療所(歯学部附属病院等と適宣連携)歯科診療所(歯学部附属病院等と適宣連携)医科医療機関介護保健施設各ライフステージやさまざまな身体の状況な介護保健施設ど、患者像に応じた、きめ細やか地域包括支援センターな歯科保健サー(高齢者の地域ケアのビスへの転換中核地点)【患者の特性とその対応】う蝕等の歯科疾患に対する、う蝕処置、抜歯、補綴治療などの歯の形態回復を目的としつつ、歯科医療機関完結型の歯科医療の提供が主体。【患者の特性とその対応】う蝕が減少する一方で、高齢者の進展や疾病構造の変化等に伴い、患者の病態像に応じた歯科医療ニーズが高まってきた。【患者の特性とその対応】今後、より一層の高齢化が進展する中で、住民のニーズに応えるために、医科医療機関や地域包括支援センター等の連携を含めた地域完結型医療の中での歯科医療の提供体制の構築が予想される。平成28年度診療報酬改定の概要では、歯科医院の在り方、将来像が明確に提示されている。2歯科医療の何が変わるのか?3一番大きく変わるのは歯科衛生士の働く場所?クリニック衛生士・かかりつけクリニック歯科診療所歯科衛生士訪問・施設衛生士・自宅・高齢者向け住宅・介護施設など医科医療機関地域包括支援センター生活支援・予防介護病院衛生士・急性期病院・亜急性・回復期リハビリ病院行政は、生活者を中心に「生活支援・予防介護」「地域包括支援センター」「病院」「歯科医院」がサポートする体制を目指し、地域包括ケアシステム構築を目指している。今後、歯科衛生士の役割は益々重要となり、地域包括ケアシステムのさまざまな場で求められる。休眠歯科衛生士の活躍が望まれている。