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概要

Dental Products News 特別号

7empathyを患者に伝える方法1例えば歯科医院の場合reflection反復・送り返し患者が抱いている感情を医師の言葉で表現することThe action or process of sending back light, heat,sound etc. from a surface.奥歯が一週間前から痛くて奥歯のどこが痛いのですか?自分の中にある感情をもっと言葉にして良いと、患者に促す意味がある。具体的な言葉の内容よりも、作業を中止してまで患者の感情に対応した、という事実に意味がある。一人の人間としての患者に、医師が関心を持っていることを示す対応なのである。一週間前から奥歯が痛いのですね。痛いのにお仕事大変でしたね。そのような中、お越しいただきありがとうございますこれが医療面接において重要なこと。いきなり聞きたい質問をするのではなく、相手の言葉を繰り返し、ねぎらい、来院してくれた感謝の気持ちを伝えることが大切である。8empathyを患者に伝える方法2legitimation理由と共に認める・妥当化例えば歯科医院の場合理由を認めることが重要。患者の感情は、医師にとっても理解可能であり、受容できることを改めて伝えることThere is a fair and acceptable reason.奥歯が一週間前から痛くて仕事になりませんでした患者の感情面での体験を認めること、およびそれに対して医師が患者に敬意を表する点が、その特徴である。つまり、患者が感情の状態について自ら説明するのを注意深く聞いたうえで、そういった感情は理解できるものであり、医師にとってもなるほどと思える、ということを患者に伝えることである。それほど痛ければ、お仕事どころではなかったですね相手を労い、共感する。患者さんと初対面であっても初回面接の3~5分で心をつかむことができる。9歯科から糖尿病予防につながる指導ができる!10歯周病の質問などに加えて、チェアサイドで「夕飯は何時に召し上がっていますか?」「どのような食事が多いですか?」と是非加えて質問して欲しい。深夜近い食事の時間や脂肪・単純糖質の多い食事は糖尿病の原因であり、すでに社会病となっている。「う蝕や歯周病予防が糖尿病予防につながること」「食事を遅い時間に摂ること」は糖尿病になる可能性があることを、是非教えてあげて欲しい。まさに歯科は社会病を救うことができる職種である。いつも夕飯は何時に食べますか?情報収集賞賛医療面接の4つの機能信頼関係の構築勇気づけ患者さんの情報収集や、信頼関係の構築に是非+αして欲しいのがチェアサイドでの「賞賛」と「勇気づけ」である。「ブラッシング良くできましたね」「きれいになっていますよ!」「素敵な口元になりましたね」という「賞賛」と「勇気づけ」を歯科医院で皆さんが実践されれば、日本人の多くは歯科に通い始めるだろう。05