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概要

DPN CAMBRA特集号Vol.1

02CAMBRA CAMBRAR Rの基本的なフレームワークについて明海大学 保健医療学部(兼歯学部)教授 竹下 玲CAMBRARは「CariesManagement By RiskAssessment(リスク評価に基づくう蝕管理方法)」の略で、カリフォルニア歯科医師会とカリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF;歯学部) において開発され、既に米国で高い実績があります。このリスク評価方法は、最初にカリエスリスク評価(CRA)フォームに準拠した診査と問診を行った結果を基に、各患者をリスク別に4つのクラスに分類します。その後、そのクラスに応じた予防方法を提供します。従って、CAMBRARはCRAフォームが非常に重要です。そこで、このCRAフォームを中心にCAMBRARの基本的なフレームワークを説明したいと思います。カリエスリスク評価フォーム 6歳以上~1つ以上当てはまる場合は、ハイリスク。唾液検査を行う。※1疾患指標 視診あるいはX線で確認可能なう蝕(象牙質侵食)X線上で確認できる隣接面う蝕(エナメル質)歯面上のホワイトスポット(1歯以上)3年以内の保存修復治療(CAMBRA推奨処置実施下での保存修復の場合は1年以内)リスク因子 カリスクリーン1500以上または多数のミュータンス菌とラクトバチルス菌(培養検査)視診可能な多量のプラーク※2日に3回以上の間食深い小窩裂溝(1歯以上)唾液分泌量が少ない(0.5mL/分以下)唾液分泌を減少させるような要因(放射線治療・服薬・全身疾患など)根面露出(1歯以上)矯正器具の装着防御因子 日に1回以上のフッ化物配合歯磨き粉使用日に2回以上のフッ化物配合歯磨き粉使用0.05%以上のフッ化物配合マウスウォッシュ使用歯科医院における過去6ヶ月以内のフッ化物歯面塗布医師によるクロルヘキシジンの処方と過去6ヶ月以上の使用※3キシリトールガム(シュガーフリー)の使用 4タブレット/1日×6ヶ月過去6ヶ月以上のカルシウムおよびリン酸配合歯磨剤使用唾液分泌が多い(1mL/分以上)□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□患者氏名:                カルテ番号 :初診/再診※1 カリスクリーン検査結果(0-9999)唾液検査:培養結果        MS        LB唾液検査結果:分泌量              mL/分※2 目安としてPCR50%程度※3リスクレベル           ロー ・ ミドル ・ ハイ ・ エクストリーム担当医:              日付: 日付:□□ □0.12%または0.2%のグルコン酸クロルヘキシジンは、現在日本の法律下では使用できない。アメリカで行われている1日に1回のクロルヘキシジン(0.12%)での洗口の代わりに、日本で使用可能なクロルヘキシジンを用法に応じた使用方法で1日に2回洗口を薦める。但し現状、濃度0.05%での臨床的効果は証明されていない。米国と日本では使用可能な製品および治療方法が異なるため、日本向けCRTフォームは米国のオリジナルフォームと異なる。???????} }}  ⑤カリエスリスクレベルの決定(カリエスリスクのクラス分け)  ①疾患指標  ②リスク因子⑥試験結果④カリエス バランスモデル1 4 2③防御因子図1 カリエスリスク評価(CRA)フォームの構成要素CRAフォームがCAMBRA Rのフレームワークの基本となり、このフォームで、リスク評価に関する患者の情報を収集する。キャンブラキャンブラ2