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概要

DPN CAMBRA特集号Vol.1

CRAフォームに則り「フッ素塗布」「飲食回数」などを確認し、細菌数などを含めた「バランス」によってリスク傾向が高いか低いか、いかに予防が大切かなどを説明しています。CRAフォームを活用することで患者さんの理解も深まり、予防の大切さを実感いただく大きなきっかけになっています。歯科衛生士のキャリアを問わず、ある一定レベル以上の成果が望めるというのが医院にとっては強みになります。また、プロトコルに基づき、リスクが高い方には、どのような治療やホームケア製品を処方するのかを明確にすることができるため、医院での取り組みも明確です。リスク管理は、継続することに意義があると思います。初診に一度だけ唾液検査をしても、リスクは日々変化しますので、経時的変化を追うことが重要です。治療・ホームケアをしっかりしていただくことで、当然リスクは軽減されます。CRAフォームを用いて定期的に評価することで、ホームケア製品の処方内容(洗口液・フッ素入り歯磨剤・ガムの使用回数や種類)や、メインテナンス間隔の指標にも活用することができ、患者さんの継続にもつながっています。また高い継続率、継続通院は、安定した医院経営、スタッフ確保・やりがいにもつながりますので、医院の成長にも予防が欠かせないと考えています。図3 当院の診療の流れ③カリスクリーンでATPのチェックを行う。定期的に行うことで、メインテナンスの期間やホームケアの処方が適正であるかどうかを検討していく指標をして活用する。図4 当院の診療の流れ④C R Aフォームにカリスクリーン数値を加え、今後の予防プログラムを立案する。図5 当院の診療の流れ⑤ホームケア製品を処方し、使用方法を確認しながら、患者さんのモチベーションを維持させることが重要。こども歯科クリニックは0~15歳までを対象としたクリニック。ファミリールームや授乳室を完備し、待合室は「遊び場」。定期的にイベントを実施し予防の大切さを学ぶ場を提供しています。ファミリー&キッズ大人の方(高校生以上)図2 当院の診療の流れ②口腔内写真撮影、歯周基本検査などの現状の状態を把握する。■ 経時的変化を追う患者さんの許可を得て掲載*写真は、新型コロナウイルスによる非常事態宣言前に撮影しています。17