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概要

DPN CAMBRA特集号Vol.1

Keyesは「歯質」「細菌」「糖質」の3つの因子がカリエス予防に重要であると延べ、さらに最近では「時間」の因子も加わりました。しかし、4つの疾病因子全てをコントロールすることは難しく、なかなかカリエス予防がうまくいかないのはそのためでもあります。一方、CAMBRARでは「疾病因子」と「防御因子」のバランスをとることでカリエスを予防していきます。特に防御因子の中でも大きな役割を担うのが「唾液による緩衝作用」です。「唾液のコントロール」であれば、比較的容易に実現できるのではないかと思い、当院でもCAMBRARを導入した次第です。どうしていまさらう蝕予防なのか?と疑問に思われる方も多いと思います。実際、子どものカリエスは減少傾向にあり、ノンカリエスの子どもたちも珍しくはありません。しかしう蝕は子どもたちだけの問題でしょうか?実は、高齢者の根面カリエスは増加傾向にあります。そしてう蝕が原因で抜歯となり、オーラルフレイルへと移行し図1 う蝕の4つの輪4つの条件下の場合にう蝕が発生するとこれまで言われてきたが実際はもっと複雑である。図2 カリスクリーンカリスクリーンを用いてA T Pを測定します(カリスクリーンは下顎前歯舌側面6歯をやさしくなぞり、機械に入れてアデノシン三リン酸を測定する機械です)。1 5 秒で結果がわかり、しかも数値で表示されるため客観的で患者さんの理解も深まります。図3 CRA(カリエスリスク評価)フォームCRAフォームの患者さん記載部を記入していただきます。カリスクリーン数値を加えて、う蝕リスクが高いか低いかを患者さんに提示します。患者さんのモチベーションを上げ、視覚的に理解いただくためにC R Aフォームを活用します。より簡便にう蝕リスクを軽減する!■ なぜ今、う蝕予防なのか?04CAMBRA CAMBRAR Rとは…唾液のコントールである!宮崎総合歯科/宮崎県宮崎市開業 小窪 秀義歯質細菌う触の発生糖質時間キャンブラ14