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概要

DPN CAMBRA特集号Vol.1

コンサルタントから見る     予防歯科の重要性グロースビジョン株式会社代表取締役 金子 雅和はじめにこれから開業される先生方とお話をしていると、共通している考えがあると感じます。それは「予防歯科をしっかりと定着させ、医院経営を安定化させたい」という考えです。小さなお子さんが怖がらず楽しんで通ってもらえるような工夫をし、家族全員で「治療のためでなく、予防のために」通ってもらう歯科医院を目指しています。これには国民一人当たりのむし歯の数が減ってきているという時代背景もあります。今回は予防歯科を導入することが歯科医院経営において本当に有益なのか、1. 医院の収益2. スタッフの定着とやりがい3. 患者さんの心理や信頼という3つの項目をコンサルタントの視点で考えていきます。これから予防歯科を導入しようとしている先生方が一番気になるのは収益面ではないでしょうか?予防歯科を取り入れることによって医院の収益の健全性は向上します。理由としては2つ挙げられます。まず第1に、安定した収益を見込めるようになることです。月の収益がその月によって差が激しいと、年間での予算組みなどは難しくなります。月の収益が高水準で安定することは、院長先生のこころの安心にもつながり戦略性のある経営をすることができます。第2に、全体の利益率を高めることがでるということです。一般的な予防歯科ユニット1台当たりの月の医業収入は100~150万と言われています。歯科衛生士一人の人件費を40万と計算しても、50%以上の利益が確保できるのではないでしょうか。これは歯科医院全体の利益率を健全化することにつながってきます。これは歯科衛生士1人につきと置き換えても良いかと思います。仮にアポイントを取っていない歯科衛生士を2人雇用していた場合、その歯科衛生士が予防のアポイントを取ることによって200~グロースビジョン株式会社 患者さんに喜ばれる歯科医院作りのコンサルタント。既存のクリニックの組織力強化だけでなく、開業時のスタートアップ研修でチームビルディングや院内システム作りに携わり、 1. 医院の収益昭和63年度54.543.532.521.510.50平成10年H20 H26 H27 H28 H29 H30出典:12歳児:学校保健統計調査(文部化学省)4.353.11.541 0.9 0.84 0.82 0.7412歳の永久歯の一人当たり虫歯(う歯)数減少傾向12