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概要

DPN CAMBRA特集号Vol.1

まさに求めていたシステム奥羽大学歯学部 成育発育歯学講座 歯科矯正学分野教授 福井 和徳先生/准教授 川鍋 仁先生矯正治療においては動的治療の前にPCR値を20%以下にすることがプロトコルとされています。しかし小児矯正が多い当分野にとって、患者さんご本人はもとより、いかに保護者の方のモチベーションを維持し、お子さんの口腔衛生に関心をもってもらうかが、治療の成否に大きく関与していると考えています。CAMBRARはまさに私たちが求めていたシステムです。CRAフォームでの問診とカリスクリーンによるATP(アデノシン三リン酸)の計測は、う蝕リスクが視覚的・数値化され、説得力があります。また経時的変化を追いやすく、短時間で行える点も大きなメリットです。保護者の方々はみなさんお子さんの健康を願っている方ばかりですが、正しい知識、パーソナルな情報が届いていません。CAMBRARでのリスク評価を行うことで、「ダラダラ食いの防止」「口呼吸の弊害」「歯間清掃のポイント」など、その方にあったリスク指導が可能となり、より高い口腔衛生の改善が望めるのです。今後は、学生への臨床実習現場でのCAMBRAR導入や歯科衛生士学校での体感など、教育現場での実践としての活用を検討しています。CAMBRAR大学病院・講座で 大学名順に掲載米国65校中40校が採用しているCAMBRARシステムは、日本の歯科大学でも大学病院・講座での運用が始まっています。また、その大学病院・講座での研修を終えた卒業生の先生方も多く輩出され、リスク検査の基本情報として、患者さんとのコミュニケーションのツールとして、予防管理として、臨床に活用されています。今回は、CAMBRAR採用の理由、経緯、活用法、そしてこれからの展望を伺いました。キャンブラ