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概要

Dental Products News240

Pg菌が住む場所病原性の高い歯周病菌達はバイオフィルムの中だけではなPg菌が住む場所く、歯周組織や舌・頬粘膜の細胞の中にも侵入し、住むことができる。Pg菌は他の歯周病菌と比べて、細胞内に侵入する能力が非常に高い。歯周組織の細胞に侵入しそこに留まるだけではなく、近くの毛細血管の壁を通り抜け、血液中にも達することができる。バイオフィルムヒト細胞内矢印で示す球状のものがPg菌(真ん中の巨大な青は細胞核)歯周病が関係する主な全身疾患歯周病が関係する全身疾患認知症虚血性心疾患歯周病は100以上の全身疾患と関係すると言われている。その関係にがんインフルエンザ誤嚥性肺炎心内膜炎心筋梗塞糖尿病100以上の全身疾患と関係は、十分な根拠があるもの、まだ十分な証拠が足りないもの、様々であるが、まさに不健口は全身の健康に悪影響を及ぼしていると言えよう。早期低体重児出産動脈硬化症Pg菌と全身疾患との関係にも多数の研究報告がされて関節リウマチ肥満いるので、Pg菌を絡めて歯周病と全身疾患の関係をおバージャー病骨粗鬆症話しする。歯周病が全身疾患に関係する理由1:菌血症血管内の血液中に細菌が存在する状態を菌血症と言う。歯周ポケットや細胞内にいるPg菌は、歯周組織の毛細血管の壁を通り抜け、菌血症を起こ歯周病が全身疾患に関係する理由1菌血症Pg菌が歯周ポケットから全身へす。血流によってPg菌は全身に運ばれ、様々な臓器に炎症を引き起こすと考えられている。日常のブラッシングやフロッシングのみならず、咀嚼運動によっても菌血症が起こることが報告されている。これまでに、Pg菌は様々な病変部位(心臓弁、動脈、肝臓、胎盤など)から検出されている(検出されたのは生菌ではなく、細菌DNA〔生死は不明〕である)。参考文献1(p.135)より引用Dental Products News 240 1