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概要

Dental Products News240

D r.K OJIMA’S VoiceVol. 16咬合器に上顎模型を付着する小嶋壽東京都中央区開業上顎模型付着のための準備すべてのねじ操作はギュッと締める咬合器の咬合高径咬合器ではいつでも、その出発点がしっかりと固定され、ガタやズレのないものである必要がある。当然これは、セントリックラッチがはまった状態での話である。そのためこれから模型を付着する際にも、すべての操作の中でカッチリ、しっかりした出発点を意識して咬合器操作をしていかなければならないことは当然の意識である。フェイスボウトランスファーで上顎歯列の位置付けをし、それを咬合器に移行させて同じ位置付けで付着していく。また一度模型を付着させても、その操作上何回でも模型を咬合器から外す機会があるため、咬合器にマウンティングプレートを付けるときには、ここでも出発点を意識してギュッと締めておく習慣を付けておくこと。咬合器の出発点で、後方ではセントリックラッチがしっかりしまっているとき、同時に前方では白い前方テーブルに切歯ピンが0目盛で付いているときがデナー咬合器の出発点の咬合高径である。この高さを変えることなく上顎模型及び下顎模型を咬合器に移行付着できるよう手順ができており、模型付着器具が考案されている。図1上顎模型付着直前のデナー咬合器。図2デナー咬合器用マウンティングプレート(メタル用とプラスティック用)。できればメタル用を使いたい。図3これから上顎模型を咬合器に付着するのでマウンティングプレートをギュッと締める。図4セントリックラッチが締めてあり、前方テーブルに切歯ピンが0で準備してある。図5普段の前方テーブル(白)と模型付着時に使う付着用テーブル(黒)。図6デナー咬合器にとりつけた、普段のテーブルと上顎模型付着用テーブル。図7どちらを咬合器に付けても前方ピンの長さは同じ高さになる。図8上顎模型付着を待つデナー咬合器。図9フェイスボウトランスファーの際、バイトフォークを付けて患者様との関係を伝達するバー。26Dental Products News 240