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概要

Dental Products News240

と戻っているか否かの指標となる(図3)。このように作製しておくことが肝要である。一方で、ルクサクラウン半硬化時に作製するクラウンマージン部の余剰分を除去できるようにシリコンジグの同部位を開窓しておく(図4)。形成終了後、必要であれば支台歯に分離剤を塗布し、シリコンジグにルクサクラウンを必要量築盛する。口腔内のマージン部分にも築盛(40秒以内に築盛を終了)しておく(図5)。その後室温や材料の管理方法にもよるが、室温が23度、材料を16度で管理した場合は口腔内に圧接して1分45秒後シリコンジグを圧接したままマージン部に溢れ出たルクサクラウンの除去を行う(図6)。2分20秒経過後(夏場などは1分40秒後)に口腔内より一度撤去し、再度口腔内に装着して硬化を待つ。硬化後に口腔外に撤去する(図7)。気泡が入っている所や縁下マージン部分にルクサフロースターを築盛して形態を修正する(図8・9)。ルクサクラウンの収縮率は小さいが、マージンを修正したり光照射して硬化作業を繰り返しているうちに収縮してしまい適合がキツくなることがある。これらを修正してセメント時に浮き上がらないようにしておくことが重要である。酢酸エチルやクロロホルムなどコンポジットレジンに染み込んでしまうような物は適合を見る際には使用できないため、アルコールを溶剤とするパーケル社のアキュフィルムを使用して内面の適合調整を行う(図10)。咬合のチェックをした後に(図11)仮着する(図12)。なお、全顎治療などにおいて、長期間咬合の管理などを含めて使用したい場合にはレジン系セメントを用いて接着することも可能である(図13?15)。※参考Krejci I, Lutz F. In-vitro test results of theevaluation of dental restoration systems.Correlation with in-vivo results. SchweizMonatsschr Zahnmed. 1990;100(12):1445-9.図10内面調整図11咬合調整粉を溶剤に溶かしクラウン内面に塗布後エアーブローして薄い皮膜を作製する。その後、口腔内に試適して突き抜けた部分を削合し調整する。ほとんど咬合調整を行うことなく完成した。図12ルクサクラウン完成図13咬合再構築Case完成術前図14ルクサクラウンを使用した2ndプロビジョナル図153rd-3プロビジョナル2ndプロビジョナル3rdプロビジョナルDental Products News 240 17