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概要

Dental Products News240

ブリッジや咬合支持を担うプロビジョナルレストレーション時には十分に気をつけなければならない。筆者はプロビジョナルレストレーションを下記の各ステップに分けて考えている。Orthoプロビ矯正のブラケットを付着するため1stプロビクラウンの中がカリエス処置、コア処置、エンド処置などをする必要がある場合2ndプロビ咬合平面など咬合を修正するため3rdプロビ歯肉形態など軟組織との調和、審美的調和のため●3rd-Zero2ndプロビで咬合修正をかけたものを縁下に形成を行い、歯冠延長したもの(縁下0.7mm程度の形成)●3rd-1審美的なカントゥア要素の解決(このときの張り出し具合により、縁下の形成量のおおよその目処が立つ)●3rd-2さらに縁下形成をしながらサブジンジバルカントゥアの調和を決定する(圧排糸コードを必ず併用しながら行う)●3rd-3ゼニスポイントの近遠心位置の修正を行う4thプロビ長期予後を観察するため今回のケースについては、咬合平面の是正の必要性もなく、臼歯部交叉咬合ということを考慮した臼歯部咬合面については術前の咬合面を大きく修正する必要はないため、根管治療施術前の状態を参考模型として印象採得し石膏模型を作製した(図1)。石膏模型上にてシリコンジグを作製するが、十分な厚みをとるように作製することでシリコンを圧接した時に変形しないようにできる。また、圧接時にシリコンジグを戻す指標となる箇所を作る(図2)。そして、シリコンジグのTOPを咬合平面と平行にしておくことで作製時にシリコンジグがしっかり図5ルクサクラウンの注入必要量を築盛しておかないと気泡の混入につながる。マージン部分にルクサクラウンを築盛しておくことにより、マージン部分に気泡の混入を避ける。DMGのルクサクラウン。図6余剰レジンの除去図7ルクサクラウン圧接終了一塊にして除去を行うことが可能である。しっかりとマージン部分までルクサクラウンで作製されている。図8ルクサフロースターを用いたサブジンジバルカントゥアの修正図9サブジンジバルカントゥアの調整縁下マージン部は歯肉の影響で凹形状になっているためにルクサフロースターを築盛してサブジンジバルカントゥアを調整する。DMGのルクサフロースター。この時に歯軸に対して35~45度の角度になるように調整することもある。16Dental Products News 240