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概要

Dental Products News240

リウムを主成分とし、生体適合性が良く、特にバイオシーシーラーとの併用は、バイオシーシーラーが根管壁象牙質の有機基質および無機基質と化学的に接着することで一体化し、充填後のギャップを生じさせることが少ない。ポイントの滅菌・消毒に対しては、次亜塩素酸ナトリウムに1分程度浸漬しても他の製品のように表層の溶解がなく、60分でもその変化はわずかである(図4)。さらに、X線造影性も従来のガッタパーチャポイントより30?40%向上し、術後の確認がより容易になっている。また、従来の02テーパーのほかに04,06テーパーのマスターポイントと9種におよぶアクセサリーポイントに加えて、REファイルVT用の5種類など、REファイルのサイズは全てカバーされている。またR Eバイオガッタパーチャポイントの16・18・19・20・22・24mmにはマーキングがされており非常に使い勝手が良い(図5)。4.バイオシーシーラーとREバイオガッタパーチャポイントによるバイオ根管充填の実際術式については、特別なことは何ら必要としない。拡大が完了した根管に対し、通法のとおり最終拡大の号数のマスターポイントを選択し、作業長に合わせ、牽引抵抗のあることを確認し、試適を完了する(図6)。次に、根管を洗浄後乾燥するが、このとき過度に乾燥しすぎないようにすることが必要となる。根管内洗浄を次亜塩素酸ナトリウムで終わった場合には、滅菌精製水で満たした後ペーパーポイントで吸湿して(図7)、根管充填に移るようにしたい。先に述べたようにバイオシーシーラーもMTAフィラペックスと同様、全く水分が無い状態では硬化しないからである。予めガッタパーチャポイントに応用する分量を練板上に取り出しておく。こうすることで、アプリケーターチップの先端までシーラーで満たし、ピストンを押す際に、急激な圧がかかることで、シーラーを根尖孔から溢出させるリスクを軽減させることができる。次いで、滅菌したアプリケータチップの先端が根尖部に届く位置(図8)から、根管口方向に戻すようにしながら、根管内をバイオシーシーラーで満たす(図9)。この時ピストンに圧をかけすぎないように注意することが必要である。試適したマスターポイントを、シーラーで覆って(図10)、根管に挿入し、スプレッダーを用いて側方図8バイオシーシーラーの根管応用図9バイオシーシーラーで根管内を満たすチップの先端を根尖部に挿入してからシーラーを出しながら引き上げていく。シーラーを満たすのは、2/3程度でよく根管口部まで一杯にする必要はない。図10マスターポイントの根管挿入図11スプレッダーによる側方加圧マスターポイントを充填する前にシーラーで覆う。通法に従っての側方加圧充填。ニッケルチタンD11Tスプレッダーで側方加圧して緊密に充填していく。Dental Products News 240 13