ブックタイトルDental Products News239
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Dental Products News239
D r.K OJIMA’S VoiceVol. 15咬合器付着のための前準備小嶋壽東京都中央区開業咬合器に模型を付着する前に確認しておくこと物事は何にでも出発点があり、例えば新幹線の始発駅は東京駅であり、東京駅を出発して大阪や博多に行き、そのあとまた東京駅に戻ってくる。咬合器にもかっちりした出発点があり、その出発点はしっかりとかっちりと、厳然と確立していなければならないのである。咬合器は使うものであり、咬合器に振り回されるようではいけない。横ずれのガタがないことを確認する咬合器を買って箱から出したら、いつでもすぐ使えると思ったら大間違い!今付着されている模型を外して、新たな模型をすぐ付着したら大間違い!まず咬合器自体の中心位性である出発点が遊びなくカッチリしているか、横ずれの遊びがなくしっかりしているかを、咬合器の使用前に何気なく確実に確認することが重要である。咬合器の出発点をカッチリとしておく本来、人の噛み合わせの出発点は一点であり、咬合器の出発点も最初は一点になっている。病的には横ずれのサイドシフトもあるが、咬合器ではガタのない正しい出発点で仕事をしたいものである。もし咬合器上で横ずれのガタを見つけたら、すぐにその場でガタをなくすよう咬合器を調節し直す。これもデナー咬合器の良い特徴である。図1ガタ、ズレがあるかをチェックするには、最初にセントリックラッチを外す。図2次に下弓を左手で押さえて固定し、右手で上弓の付け根を持ち左右に動かす。図3微動だにしなければO K!少しでも横ずれがあれば初期設定が必要。図4デナー・マークⅡ咬合器ではサイドシフト数値を“0”に合わせてはいけない。図5六角レンチのネジを緩め、フリーな状態にしておく。図6内側から見ると顆頭球と内壁が離れて、自由に左右に動かせる。図7そこでセントリックラッチを掛け、咬合器の中央点を固定する。図8咬合器の中央点が固定されたので、あとは左右の距離を固定すれば良い。図9そこで顆頭球と内壁が接触する位置までそっとずらす。26Dental Products News 239