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概要

Dental Products News239

図7治療中写真上下顎歯列の狭窄を認めたため、可撤式緩徐拡大装置による歯列拡大から始めた。図8装置装着6ヶ月後拡大期間は6か月。下顎左方偏位の改善と歯列の拡大が認められる。また、下顎後退が改善しオーバージェットの減少が認められる。今後はマルチブラケットによるレベリングを行う予定である。図9拡大後気道計測初診時に比べ、気道断面積が64.4mm 2から150.0mm 2と広くなっている。患者からは「以前は口の中が狭く舌を置くスペースがなかったが、拡大したことにより舌の置き場ができて楽になった」とのこと。図10ウォッチパット(Philips社)簡易型睡眠時無呼吸検査の結果。初診時はAHI:8.2と軽度のOSAS疑いであったが、拡大後AHI:3.2と正常範囲内に改善している。いびき音も改善傾向がみられるが、中咽頭閉塞とは別に鼻腔粘膜の肥厚が存在するため鼻閉による音の発生が認められる。Dental Products News 239 25