ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

Dental Products News239

下記の各ステップに分けて考えている。Orthoプロビ矯正のブラケットを付着するため1stプロビクラウンの中がカリエス処置、コア処置、エンド処置などをする必要がある場合2stプロビ咬合平面など咬合を修正するため3rdプロビ歯肉形態など軟組織との調和、審美的調和のため●3Zero2ndプロビで咬合修正をかけたものを縁下に形成を行い、歯冠延長したもの(縁下0.7mm程度の形成)●3-1審美的なカントゥア要素の解決(このときの張り出し具合により、縁下の形成量のおおよその目処が立つ)●3-2さらに縁下形成をしながらサブジンジバルカントゥアの調和を決定する(圧排糸コードを必ず併用しながら行う)●3-3ゼニスポイントの近遠心位置の修正を行う4thプロビ長期予後を観察するため前歯において補綴治療に介入する場合に、前歯の既存の補綴を外して、クラウン内の支台歯のカリエス状態の再修復や必要に応じて歯内療法を行なったり、コア材の取り替えなどをするが、いずれにせよ補綴物を除去する必要が発生するため審美および機能を担保しながら治療を行う必要がある。それらを満足させるために、まずは1stプロビジョナルの作製である。ルクサクラウンにてプロビジョナルを作製するにあたり、モックアップを行なって審美的かつ機能的に形態を回復させたのちにシリコンインデックスを採取する(図1)。そして支台歯を修正形成する(図2)。シリコンジグ唇頬側の余剰部分を削除し(図3)、シリコンインデックスを口腔内に戻して正中ラインを記載し、シリコンインデックスを口腔内に戻す時に定位置に戻しやすくしておく(図4)。支台歯に分離材として流動パラフィンを塗布する(図5)。40秒以内にシリコンインデックスの中にルクサクラウンを注入し、先に記入した正中を指標にしながら口腔内にシーティングする図7余剰レジンの除去図8収縮応力の解放図9エアーバリア材の塗布一塊にして除去を行うことが可能である。シリコンジグの出し入れ操作を行うことにより、硬化時に発生する重合収縮による悪影響を可能な限り避ける。レジンの重合阻害剤である流動パラフィンを基材としたエアーバリア材を塗布して表面の重合度を高め、研磨性の向上を図る。(写真は他症例)図10光重合を用いた完全重合図11フィッティング調整所定の時間光重合を行い重合深度を高めて物性をより安定させる。(写真は他症例)重合時の収縮に伴い内面のフィッティングがきつくなった場合には、内面調整を行う。図12ルクサフロースターを用いたサブジンジバルカントゥアの修正特に歯肉縁下などは、歯肉に押されてしまいアンダーカントゥアとなっているケースが多いのでルクサフロースターを築盛して形態修正を行う。DMGのルクサフロースター。Dental Products News 239 21