ブックタイトルDental Products News239
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Dental Products News239
エアスケーラーポピーエアロゾルが少ないエアスケーラーを使う望月利紗歯科衛生士根本康子院長表参道デンタルオフィス/東京都渋谷区開業エアスケーラーの原理は、空気圧で発生するエネルギーを回転力に変え、これを振動に変換するというもので、その振動によって歯面に付着したバイオフィルムや歯石を除去できる。超音波スケーラーとの大きな違いは振動数であり、超音波スケーラーは25,000~40,000回/秒に対し、エアスケーラーは2,500~6,500回/秒と少なく、患者が感じる振動や不快感が少ないといわれている(図2)。また、超音波スケーラー(ピエゾ式)はチップ先端が直線的に振動するが、エアスケーラーではチップ先端が楕円的に振動するため歯面への刺激や痛みを軽減でき、歯面や根面への損傷も小さいため、ステインの付着予防にも効果的と言える。さらに、超音波スケーラーよりも発熱が少ないため冷却水量が少なくてすみ明瞭な視野が得られ、エアロゾルの飛散も抑えられる。エアロゾルの中には細菌やウイルスが含まれていることが分かっており、新型コロナウイルスなどの院内感染予防にもつながると考える(図3)。ヨシダのエアスケーラーポピーはショート図1エアースケーラーポピー図2エアースケーラーと超音波スケーラーの比較エアースケーラーと超音波スケーラーの比較エアスケーラー超音波スケーラー振動数2500~6500/sec 25000~40000/sec歯石除去率比較すると小比較すると大歯面の損傷比較すると小比較すると大TTL 1 TRP 1 TES痛み比較すると小比較すると大オールマイティタイプ5~8mmの歯周ポケット用根近接部、歯間近接部、歯列叢生部用出力の可変不可可能ポピーはエアースケーラーなので、歯面への刺激や痛みを抑えた優しいスケーリングが可能。「TTL1」「TRP1」「TES」の3タイプのチップが標準装備である。禁忌なし磁歪型:ペースメーカー禁忌電歪型:ペースメーカーに影響有図3エアロゾル飛散の抑制図4軽量かつショートハンドル図5術者の負担軽減超音波と比較して振動や発熱が少なく、注水量を減らせるため、エアロゾルの飛散も抑えられる。軽量かつショートハンドルなので、小回りが利き操作がしやすい。余計な力が入らず、術者の手指や腕、肩などの疲労も軽減される。図6ポピーを使用し、歯石・ステイン除去術前。下顎5~5、ポピーを使用して歯石除去、ステイン除去。術後。下顎のみで所要時間15分(研磨時間は含まず)。2Dental Products News 239