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概要

Dental Products News238

図4 優れたハンドリング図5 根管上部の拡大RE ファイルONERE ファイルCT04#3504#4004#1504#2506#2505#4507#2007#2506#35※[CT・VT]の場合また、ファイルのシャフト部が多くのニッケルチタンファイルと比較して1mmほど短いこと(図4)も、口腔内でのハンドリングをスムーズに行うために非常に役立つ。②豊富なサイズのバリエーション●REファイルCT  ファイルの長さは21.0mm、25.0mm、31.0mmが用意され、それぞれに04テーパーが5号刻みで15号から50号まで、06テーパーが15号から60号まで揃う。●REファイルVT  ファイルの長さは21.0mm、25.0mm、31.0mmが用意され、刃部に異なったテーパーが付与されており、ファイルにかかる応力を一箇所に集中させないタイプのファイルである。このシリーズには先端のサイズが非常に小さく、根管上部の拡大を形成初期に行うC1ファイルがあり、狭い根管で上部の歯質を選択的に拡大(フレアの付与)する際に役立つ(図5)。●REファイルONE  反復回転(レシプロケーション)対応のファイル。ファイルの長さは21.0mm、25.0mm、31.0mmがあり、5号刻みで15号から45号まで用意されている。以上のように、現時点で市場において入手可能なニッケルチタンファイルの大半のラインナップを網羅しているため、すでにニッケルチタンファイルをある程度使用して慣れている先生には、自分の好きなシークエンスを組み合わせて作ることも可能である。もちろん、これからニッケルチタンファイルを導入する先生であれば、アソートパックが用意されているので、こちらから始めることをお勧めする。③高い経済性1本単価が970円※であることから、特別なエンドのケースに用いるファイルとしてではなく、日常臨床においてコンスタントに使うことへのハードルが下がったと考える。現時点において、ニッケルチタンの刃部のデザインや金属加工などによる差が根管形成に与える影響がさほど大きくないレベルに達してきたことを考慮すると、経済性におけるインパクトは非常に大きい。より多くの先生方が日常的にニッケルチタンファイルを使えるようになることは、結果的に患者利益の観点からも有益であると考える。以上の3点が、筆者が考えるREファイルのメリットである。他にも多くのメリットはあるが、次号の記事にて、根管充填までを含めた臨床ケースを交えながらその辺りを考察したい。21mm、04/25のREファイル(写真上方のファイル)。刃部の長さは変わらないが、シャフト部が1mmほど短いREファイルVT-C1を用いて根管上部の拡大を選択的に行う。刃部全長に沿って均一なテーパーを付与した形状(コンスタントテーパー)。クラウンダウン法・フルレングステクニック 両方で使用できる。反復運動(レシプロケーション)により、シングルファイルテクニックでの根管形成が可能。#25 #30 #35 #40D e n t a l P r o d u c t s N e w s 238 1