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概要

Dental Products News238

模型を咬合器に付着する際、フェイスボウの基準点が正三角形に近くなれば、その中に置かれた模型はより安定しよく付着される。そこで左右の顆頭の、中心位時の回転軸を出発点の基準点にしているのである。デナー・マークⅡ咬合器では、その後方にある外耳の穴にイヤーピ-スを差し込むことで、再現性の高い基準点にしている。咬合器の後方基準点が中心位のときの左右顆頭の回転軸だということを述べたが、後方2点に対して前方の1点を考えなければならない。基本的に、前方基準点は任意の点であるからどこを基準点にしても良いのだが、見た目と仕事のしやすさがある。そこで咬合器上弓と下弓の間が約90m mなので、前歯切端から45mm位に採ると良い。そこでデナー・マークⅡ咬合器では切歯ピンが0度のとき、前方基準点を上顎前歯切端から上方へ45mmを補綴尺で測っておく。次に右目の目頭から真下に20m mまたは25m mのどちらが、より先ほどの点に近いかを調べて選択し近い方の距離を記録していつでも使えるようにしておく。咬合器操作ではいつでも再現性を第1に考える。後方基準点咬合器の上下的真ん中に模型を装着出来たら見た目も良い前方基準点図10 デナー・マークⅡ咬合器のフェイスボウ図16 フェイスボウ操作の終了した右側方観図13 バイトフォークと「2」の穴との関係バイトフォークの先を図13の「2」の穴から入れ、フェイスボウをセットする図11図17 同じく前方観(各ねじの締め忘れに注意!)前方基準点は目頭から20mmまたは25mmに設定図14セットしながらアシスタントは左右のイヤーピースを耳の中へセットする図12フェイスボウを口腔内から外した直後に各ねじをもう一度チェックしてギュッと締め直す図18図15 どの咬合器でも上下間は90mm?100mmなので半分の45mm?50mmに設定すればだいたい咬合器の真ん中に模型が付着できるD e n t a l P r o d u c t s N e w s 238 27