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概要

Dental Products News238

「自身が行きたい診療室であるかどうか」を考えたときに感染予防対策は重要であると考え、当院では「治療の設備や技術だけでなく衛生面でも安心を追及し、安心・安全・最良」を医院の理念に掲げています。13年前の開業時から徹底した感染予防を目標にしたものの、実際にはなかなかうまくいかなかったことも事実です。数年にわたって試行錯誤した結果、やっと現在のような体勢となり理念を実現できました。感染管理責任者の名島さんの勤務をきっかけに当院の感染予防が充実しました。まず第二種感染管理者資格を取得し、院内の勉強会ではスタッフ全員に対して定期的にスタンダードプリコーションの研修を行い、感染管理の重要性やポイントを情報共有しています。現在では、ウォッシャーディスインフェクター4台(ミーレジェットウォッシャー2台、パナソニック自動ジェット式器具洗浄機2台)、クラスB滅菌器2台、クラスN滅菌器3台を導入し、フル稼働しています。グローブ・マスクなどのディスポーザブル製品はもちろん、タービン・5倍速・ユリーなどのインスツルメント類、スリーウェイシリンジの先端は患者さんごとに滅菌を行い、プロフィーブラシ、ニッケルチタンファイル、仮封の際に使用する筆などはすべて使い捨てです。1日に350?400名ほどの患者さんが来院されますが、ハンドピース類もすべて患者さんごとに交換・洗浄・滅菌を行っています。常時ハンドピースだけでも500本以上を保有し、年間100本ほどのタービンを新たに購入しています。1本のハンドピースにかかる負担を軽減し、万一、滅菌器やハンドピースが故障しても診療を止めることなく、安心して治療を行うために「予備」を持つことが重要であると考えています。ポスターやホームページに当院の取り組みを詳細に記載しています。またスタッフやその家族が通院してくれることが、何よりも「安全の証」と考えています。感染予防に対して経費はかかりますが、結果的には患者さんの安心感、信頼感につながっていると考えています。昨今の、このような状況下でも安心して通院してくださっているようです。開業時から高い感染予防対策を理念としてきた専任スタッフで洗浄・滅菌を行っているハンドピース類もすべて患者さんごとに交換スタッフの家族も安心して通院できる医院ハンドピース類は患者毎に洗浄・滅菌・注油を行っている。滅菌後、器具毎に保管。当院ホームページでは、感染予防に対する当院の取り組みを記載している。Standard Precautions Interview渡部和則 先生 きらら歯科/東京都あきる野市開業名島聖子 歯科助手主任 山田由加 歯科衛生士ハンドピースは患者毎に交換。毎年100本購入し、徹底した感染管理を行っています。ウォッシャーディスインフェクターは、針刺し事故を防止し、均一な洗浄ができることが利点。専任のスタッフを採用。白衣の色を変えることで業務に専念できる環境づくりを行う。18 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 8