ブックタイトルDental Products News237

概要

Dental Products News237

開発経緯山下　今回、素晴らしい機械が発売されましたね。世界には似たような機械はあるのでしょうか？松田　似たような製品はあるのですが、倍率が80倍あり、手軽に使用できるものは『ネクストビジョン』が初めてだと思います。山下　そうなんですね！！『ネクストビジョン』開発の経緯を是非お聞かせください。目指したのは根管内が鮮明に見えること松田　これまでマイクロスコープ、口腔内カメラとそれぞれ単体での機械がありましたが、これらが合体したような製品が作れないか？と10年ほど前から開発が始まりました。しかし、なかなか思うような画像が得られず苦労しましたね。山下　最初から80倍という拡大率を目指して開発されたのでしょうか？松田　当初は30倍程度と考えていたのですが、先生方へ「何が臨床に必要か？」とご意見を伺うと、やはり「根尖口や根管内の様子が鮮明に判ること」が最低限必要でしたので、「根管内に光をどう入れるのか？」「倍率はどの程度まで必要なのか？」を試行錯誤しました。山下　80倍まで拡大しても本当にきれいな画像ですよね。松田　マイクロスコープは、レンズを直接覗くため鮮明な画像がダイレクトに得られますが、カメラからモニターに映すデジタルマイクロスコープは、ケーブル・ＰＣを介在するたびにどうしても画質が落ちてしまうのです。4Ｋモニターと高解像度出力の開発によって、マイクロスコープに匹敵する画質が得られるようになりました。さらには根管内まで光を入れるため、45,000ルクスLEDを活用したり、細部にわたって工夫しています。4Ｋモニターの登場も大きいと思います。山下　根尖にピントを合わせると根管上部がぼける、根管上部にピントを合わせると根尖がぼけることが一般的でしたが、『ネクストビジョン』は根管上部から根尖までどこでもピントが合うというのは素晴らしいですよね。デジタルマイクロスコープネクストビジョンの活用福岡県福岡市開業　山下素史先生× 株式会社吉田製作所　営業統括部長　松田庸80倍の拡大率で歯根膜が判る！歯根膜が見える！拡大視野下で手術ができるようになった。山下素史先生山下歯科医院／福岡県福岡市開業ネクストビジョンは、カメラ部とモニターを接続するデジタルマイクロ。80倍まで拡大でき、モニターを見ながら治療を行うことも可能。根尖・根管上部までにピントが合い、根管内が鮮明に判る。