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概要

Dental Products News237

図7 TFファイルの特長図8 弯曲度が大きい歯髄腔症例TFファイルは、強度弯曲に適合しやすく、追従性も抜群である。かなりの弯曲度であり、#6のMMCKファイルも苦戦したがTFファイル#35/06テーパーまで拡大・追従している。穿通力をアップさせるために断面を三角形にしてある。テーパー度により、通常の刃部長16mmを変化させることで曲がり角度を調整し、破折に対しての工夫が見られる。図14 TFアダプティブ エレメントモーター図9 TF Key of file 25/08T 図10 TF アダプティブ 図11 TFファイル & TFアダプティブ図12 図131. ニッケルチタン製ファイル用いた強度弯曲2. サブソニック振動を利用した弱弯曲3. エンド用タービンを用いた直線的拡大となる。弯曲度合いの強い根管は、ニッケルチタン製ファイルの使用が、最も有効である。TFファイルは、ニッケルチタン素材に熱処理を加えることにより金属そのものの柔軟性を高めることでファイル自身の疲労度等を軽減させた材質R-フェーズ テクノロジー(R相)にて作製されている。テーパー度4~10%、先端径#20~50に選択的に号数に見合ったテーパー度と刃部の長さを規格化せずに与えており、弯曲度への追従と柔軟性を求めた三角形の刃部断面が、より切削穿通能力を高める1つのポイントとなっている。しかし刃部の先端は、安全性を考慮しセーフティーチップ形状を採用している。また、刃部角度も一般的なもの(K3 など)の約50%少なくすること、つまり、コア径が小さく螺旋角が先端で16.5度、末端部では22度と鋭角となっているため切削効率と柔軟性はより高いが、ラジアルランドがなく、ねじれ加工による作製のためか変形しやすい可能性がある。ねじりと削り出しにての切削力を強化し刃部の表面処理が、従来のファイルと違う脱酸素で行われて刃の鋭さと構造的な安1. ニッケルチタン製ファイルを 用いた強度弯曲筆者は、TFファイル と TFアダプティブを上手く合せて使用し、強い弯曲に対応できるように工夫をこらし、手順を遂行している。手用ファイルとTFアダプティブ エレメントモーターを使い分けすることで、弯曲へ対応する。処置開始時の外形設定からTFファイル#25/06穿通時点、根管口から直線距離を延ばす設計をするが、強い弯曲部は、ニッケルチタン製ファイルの特性を活かし進める。もう1つの根管の穿通時点、根管口から直線距離を延ばす設計をするが、強い弯曲部は、ニッケルチタン製ファイルの特性により進める強い弯曲のままファイルを進めることができた。TFファイルは、#25/08テーパーをKey fileとして考えている。TFアダプティブには、パッケージのマーク「●●」にて組み込まれている。TF アダプティブは、緑色・黄色・赤色に色分けされて1本線と2本線があり、先端径とテーパー度により、システム化されている。    TF #20/04テーパー    TF #25/06テーパー    TF #35/04テーパー    TF #25/08テーパー    TF #35/06テーパー    TF #50/04テーパー    TFアダプティブSM1 #20/04テーパー    TFファイル #25/04テーパー    TFファイル #25/06テーパー(SM2)    TFファイル #25/08テーパー(LM1)    TFファイル #25/10テーパー    TFファイル #30/06テーパー    TFファイル #35/06テーパー(LM2)    TFファイル #40/04テーパー    TFアダプティブML3 #50/04テーパーTF ファイルTF アダプティブ処置開始 TF25/06 穿通 処置開始 TF25/06 頬側根穿通D e n t a l P r o d u c t s N e w s 237 15