ブックタイトルDental Products News236
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Dental Products News236
超高齢社会の日本において、いかに健康寿命を延ばすかがテーマの現在、インプラントや義歯などの機能回復によって、「食事ができる」喜びと全身の健康を取り戻す方が大勢いらっしゃいます。では、施術した補綴治療は体にどのような変化をもたらしたのでしょうか?これからの歯科医療は、「嚥下力」をどのようにコントロールしていくかがテーマだと考えています。誤嚥のリスクを軽減させるためには、補綴治療でどうサポートできるのか?補綴治療によって顎関節はどのように変化するのか?口腔周囲筋のトレーニングや栄養指導によって舌骨や硬口蓋・舌と中咽頭付近の軟組織はどのように変化するのか?年齢による違いなどが明確に把握できるようになれば、歯科医療はさらに一歩進化を遂げるに違いありません。今回、発売された『トロフィーパンスープリーム3D』は、これまでの歯科用CTの概念を大きく変えました。体の一器官としての口腔、口腔からみる全身、双方向の診査・診断・経時的変化・リハビリテーションの確認を観察することで、よりEBMに基づいた歯科医療が実現できると考えています。図6中咽頭の幅径図7気道容積図8鼻腔CBCTにより中咽頭の前後径だけでなく、左右径の計測および中咽頭付近の面積と容積の計測が可能である。気道の容積を数値として把握することができる。口腔、鼻腔の容積・形態(左図)・左右差(右図)を把握することができる。図9フェイシャルスキャンとのマッチングフェイシャルスキャンによる診断1フェイシャル2頭蓋骨3口腔周囲の嚥下に関わる咽頭、気道等の軟組織1?3のマッチングを行うことで、位置関係がわかる。フェイシャル・顎骨・気道の位置関係をマッチングできるため、患者さんにも顎骨との位置関係がわかりやすい。補綴装着によって表情筋の変化なども経時的に追え、患者さんとのコミュニケーションもよりインパクトがある。図10口腔内スキャナーとの連携図11口腔内スキャナーとの連携図12口腔内スキャナーとの連携当院では、口腔内スキャナーにトロフィー3DIプロαを導入。補綴物を作製するように口腔内のスキャニングを行う。スープリーム3Dの画像(図9)とトロフィー3DIプロαで撮影した口腔内画像(図11)をマッチングした画像。顎骨・歯肉との関係がわかる。スープリーム3Dと同一メーカーであるため、このようなバリエーションが可能。参考文献全部床義歯装着が舌骨の位置と咽頭の幅径に与える影響玉田泰嗣、古屋純一岩手医科大学歯学部歯科補綴学講座有床義歯補綴学分野Dent.J.Iwate Med.Univ. 36:141-152,2012