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Dental Products News236
D r.K OJIMA’S VoiceVol. 12排膿の顔つきが変わったら根管充塞小嶋壽東京都中央区開業マイクロスコープで排膿の様子を見る根管内に綿栓はダメ!根管充塞の時期毎回最初にすることは仮着してある冠を外し、一次仮封を外して詰めてあった綿球を取り除き、根管内の排膿の様子、排膿の顔つきや色を良く見る。やり直しの根の治療でも初めていじる根管でも、必ず排膿が上がってきているものである。肉眼や口腔内小型カメラでは暗くて見えないが、マイクロスコープでは手に取るように解る。このように、次回根管内に上がってきている膿が拍動性など、排膿の様子や色、排膿の硬さなどを観察するため、根管内に綿栓などを入れて仮封してはいけない。せっかく上がってきた排膿を綿栓が吸い取ってしまい、次回排膿の様子や量などを見ることができないからである。必ずそれぞれの根管の入り口に、硬く絞った綿球を置く。根管形成が終わり、イオン導入を始めると、必ず排膿が起こってくるものである。始めのうちはドロドロして黄色い、いかにも膿らしい膿が上がってくるのだが、5回6回とイオン導入を繰り返していくと全く膿が出なくなり、根尖までカラカラしていたり、根尖付近にだけ薄い膿がある状態になっていることがある。これが根充の時期だ。図1イオン導入の効果が出た根管内図2プローブで排膿表面までの距離を測る図3一度だけイオン導入する図4最初の根管充塞。#21は良いが#11は根尖付近がぼそぼそ図5一番大切な根尖付近に問題がある図6拡大すると一目瞭然!図7再圧接してもまだ死腔が残っている図8コンピュレイ画像だからできること図9ガッターを外して再根管充塞26Dental Products News 236