ブックタイトルDental Products News236
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Dental Products News236
プロビジョナルレストレーション用レジンルクサテンプスタールクサテンプスターの直接法による臨床応用岡口守雄石崎秀隆岡口歯科クリニック/東京都千代田区開業はじめに前回のDPN235号にて新しい暫間歯冠修復材料ルクサテンプスターの特徴と間接法による臨床例を紹介した。ルクサテンプスターはシリコーンコアを用いて暫間修復冠を作る使用方法が一般的であるが、事前にシリコーンコアがない場合でも作れないかと考えたのが、今回紹介する直接法である。本来の使用法とは異なるが、ルクサテンプスターの臨床応用が広がる私のオリジナルテクニックを紹介したい。新製品ルクサテンプスターの特徴ルクサテンプスターはオートミックスタイプのプロビジョナルレストレーション用レジン「ルクサテンププラス」の改良品である。ルクサテンププラスと比較して圧縮強度が150.4%、曲げ強度は130.2%、引っ張り強さは144.4%強くなっている。A3シェードが追加され、色調の幅が広がった。これらの改良により前歯の審美的ケースから、臼歯部、さらにブリッジまで使用できるようになった。通常用いられる即時重合レジンと比べて、長期間経過しても摩耗しにくく、吸水性が低いためプラークも付着しにくく着色や嫌な匂いも出ることがな図1ルクサテンプスター図2支台築造図3ノズルの調整ルクサテンプスターは、従来のルクサテンププラスを改良し、幅広い症例で使用できるようになった新しいプロビジョナルレストレーション用レジンである。根管治療後、グラスファイバーとコア用レジンにて支台築造を行い、アンダーカットがないように支台歯形成する。ルクサテンプスターのミキシングチップのノズルの先端をプライヤーなどを使って湾曲をつけ、遠心面や舌側面にも届くように調整する。図4ルクサテンプスターの巻き付け1図5ルクサテンプスターの巻き付け2図6半硬化時の咬合まずルクサテンプスターをトレイに少し出した後に、曲げたチップの先端を支台歯に向けてルクサテンプスターを押し出し、レジンを舌側から巻きつけていく。大まかにクラウンの概形になるように舌側から頬側に巻きつけ、半硬化するまで待つ。その間に頬側歯肉や舌を排除しておく。トレイに出したレジンが半硬化したら軽く噛んでもらい、対合を印記する。半硬化する前に噛むと、舌圧で舌側のルクサテンプスターが流れてしまう。図7対合の印記を確認図8マージンの修正1図9マージンの修正2巻き付けたルクサテンプスターに対合の跡が印記されているため、これを参考に咬合面の形態修正、咬合調整を行う。隣接面歯頚部(矢印)に少し気泡が見られる。このような場合は、ローフロータイプのフロアブルレジンで修正する。ローフロータイプのフロアブルレジンを足りない部分に足した後、支台歯に戻して光照射し硬化させる。内面にフロアブルレジンが入ると浮き上がりの原因になるため注意する。18Dental Products News 236