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概要

Dental Products News236

ペリモールド・リプロライナー・コピーデンチャー落ちない義歯を作製するために-治療義歯を活用した義歯外形決定法―新藤有道岩本町デンタルクリニック/東京都千代田区開業図1初診時の状態上顎は重度の歯周炎により、ほとんどの歯牙が失われそうである。咬合高径の低下により顔貌にも不調和を起こしている。上顎は、残根で残せる歯牙はコーピングにし、総義歯タイプのオーバーデンチャーを計画した。下顎は#35・#33・#43・#44支台歯のブリッジで臼歯は部分床義歯で行う。図2治療義歯作製ペリモールドの使用法リプロライナーの使用法参考症例参考症例歯肉頬移行部や口蓋、ハミュラーノッチなど総義歯学的な基準を参考に上顎即時義歯を作製し、義歯辺縁の可動域部分は『ペリモールド』で修正。その後、粘膜面(口蓋以外)と辺縁の一部にスペースを付与し、『リプロライナー』で裏装する。図3辺縁封鎖のために図4リライニングのために『ペリモールド』は操作時、適度な硬さになり濡らした指で形を整えた後、数か所に分けて口腔内で辺縁を形成していくのに丁度いい操作時間がある。今回の患者は義歯経験がなく粘膜面の調整が必要なかったため『リプロライナー』を使用した。『リプロライナー』は装着時はゴム用の軟性を示し、その後7~10日で完全硬化、レジンよりやや柔らかな状態になる。硬化後、削合調整がしやすい。Dental Products News 236 11