ブックタイトルDental Products News236
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Dental Products News236
患者ごとの臨床的所見と合わせた生物学的アプローチを用いて治療成功の根拠、長期観察中やメインテナンス治療の優位性を明確にすることで、より正確な評価を行うことができる可能性がある。生物学的アプローチを用いた治療結果は、1現状維持タイプ2合併症を起こしやすいタイプ3適応性が高いあるいは適応ができないタイプ4新技術の使用を求めるタイプの4種類に分類できる。その中でも、今回は4「新技術の使用を求めるタイプ」について症例を提示して解説する。本症例は、骨の欠損量などの理由からインプラント埋入が難しく、従来であればカンチレバーを避けるために、ザイゴマインプラントや骨補填材の使用などが求められるケースだが、最新のテクニックと材料を用いることで、最小の手術・インプラント埋入で適応が可能となった症例である。下顎6・7相当部をサブストラクチャー補綴設計とした。チタンのサブストラクチャーとジルコニアディスク「ジビーノ」を活用することで、機能・審美性を兼ね備え、全顎でのキャスティングに成功している。参考文献最新インプラント補綴デジタルとアナログの融合クインテッセンス出版図7最終試適図8ZACシステムデジタルデザインZACシステム補正後図6でスキャンされたデータから、プロビジョナルプロトコールを作製し、口腔内での最終試適を行う。最終試適後のプロビジョナルプロトコールデータから上部構造のデザインを行う。上顎はZACシステムを用い、スクリューアクセスホールを舌側方向に補正した。図9サブストラクチャーブロック作製後図10ジビーノブリーチ1,050MPa55%トランス1,200MPa50%トランス1,460MPa45%トランス→→カスタムTi-ベース下顎は、臼歯部に2本ないしそれ以上の延長ポンティックがあるため、サブストラクチャー&スーパーストラクチャー補綴デザインとした。ジビーノは、USCでも採用されているインプラント補綴に特化したジルコニアディスク。ジビーノブリーチは、トランスと強度とのダブルマルチレイヤードとなっている。今回は歯頸部の強度が必要だったため、歯頸部強度1,460MPaあるジビーノブリーチを使用した。図11シンタリング図12ステイニングアジャスト後シンタリング後焼成時のマイクロクラックを防ぐためプレシンター時にアジャストメントカービングを行う。症例はステイニング法のみで作製するため、レイヤリング法時に必要なカットバック作業は行わない。ピンク色カラーリング液はシンタリング時のジルコニアの変形や強度低下の要因であるため極力使用を避ける。新しいステイニング法システムにより歯頸部の色調再現をする。Dental Products News 236 9