ブックタイトルDental Products News235
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Dental Products News235
圧排糸シュアーコードプラス歯周組織と調和した補綴装置を作製するために圧排糸シュアーコードプラスの有効性大川敏生大川歯科医院/兵庫県神戸市開業補綴装置と歯周組織との調和は、歯、歯周組織そして口腔内の予知性を高めるために必須である。その調和を達成するために、精度の高い支台歯形成・印象採得が重要であり、術者が取り扱いやすい器材選択が欠かせない。特に拡大視野下では、わずかな出血や圧排糸のほつれなどにより、視野が遮られることで術者のストレスは格段に大きくなる。以前、当院での歯肉圧排は絹糸に止血剤を染み込ませ使用していたが、止血剤の準備、糸のほつれがないように歯肉溝挿入時の配慮、糸の毛羽立ちをおさえながらの形成など多くのストレスを抱えていた。シュアーコードプラスは、ループ状の編み図1シュア?コードプラス図2シュア?コードプラスサイズ表図3シュア?コードプラスの特長シュアーコードプラス。タンパク質を凝固させる性質の塩化アルミニウムを含有。直径の異なるコードが6種類ある。伸縮性に富み、毛羽立ちも少ないため、狭い歯肉溝内への挿入がしやすい。■症例1/歯周外科処置後、補綴処置を行なった症例図4術前口腔内写真図5術前レントゲン写真67に適合不良な補綴装置と7頬側にサイナストラクトが確認できる。6遠心マージン部は不良補綴装置によるカリエスと、7遠心のオーバーなマージンや根尖病変が観察される。(*6の歯髄は失活しており、後日根管処置を要することとなる。)図6 7根管治療・支台築造後図7歯周外科処置直後図8術後3ヶ月補綴装置を除去するとマージン部からカリエスが進行し、健全歯質が縁下深くに位置していた。骨外科処置を伴った歯肉弁根尖側移動術を行い、健全歯質を縁上に確保した。歯肉の治癒が得られ、フェルールが歯肉縁上に確保された。図9シュアーコードプラスによる歯肉圧排図10シリコン印象材による印象採得図11補綴装置作製模型♯000を用いて歯肉圧排を行い、歯肉内縁上皮を損傷しないように細心の注意を払い連続性のあるスムーズなフィニッシュラインの形成を行う。歯肉圧排にて確保されたスペースにシリコン印象材を流入し、採得された印象。フィニッシュラインとともに縁下の根面形態が鮮明に印象されている。模型からも鮮明なフィニッシュラインが確認できる。20Dental Products News 235