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概要

Dental Products News234

おいては、医院での運用の方法、ハンドリングなどが気になる点ではないでしょうか。宝の持ち腐れにならずにきちんと使いこなすためにはどうしたら良いのか?当院での運用の方法をご紹介させていただきます。STLデータを活用するC A D/C A Mシステムもメーカーによってオープンシステムとクローズシステムがあります。オープンシステムとは、同じ機械・ソフトを用いていなくとも、歯科医院・歯科技工所でデータ共有できるシステムです。この共有のデータ形式はSTLデータです。システムによっては、歯科医院・歯科技工所と、同一の機械・ソフトのみでしか運用できないシステムもあります。ですから「何に(保険補綴物・自費補綴物・インプラント補綴など)」「どのように運用(技工所に依頼・自院ですべてを行う・インプラントメーカーのミリングセンターに依頼など)」活用法を見据えたうえでのシステム導入が重要と言えます。また、設計ソフトもライセンスがあるものや、元データをSTLデータに変換するものもあり、手間と時間がかかりますので、データ形式は非常に重要となります。院内でのハンドリングとして、当院ではトロフィー3 D Iプロαを使用しています。今は、ユニット周辺のデジタル化が進んでおり、院内のLAN接続やUSB接続を作っておけば、そこにUSB接続するだけで口腔内スキャニングができ簡便です。スキャニング後は、STLデータを保存し、ラボやミリングセンターに送信するだけです。石膏をついだり、印象材を剥がしたり、という作業は一切不要となり、スタッフの手間も軽減されます。CAD/CAMの精度はまだまだと思われている先生も多いかもしれませんが、すでに欧米ではCAD/CAMが主流であり、日本の歯科医療のパラダイムシフトはすぐにでも来ると思います。時代に取り残されないように準備はしておきたいものです。※保険収載されているCAD/CAM冠は、歯科技工士のもと、模型スキャニングにより作製した小臼歯と一部大臼歯部と指定されています。図5インプラント手術後咬合面観図6ポジションロケーター装着後咬合面観図7院内設計角化歯肉と骨幅が十分にあるためフラップレスにて、ソケットリフトによる埋入を行った。ノーベルバイオケア社PMC WP 5.0mm×5mm埋入。インプラントポジションロケーターをフィクスチャーに装着する。フィクスチャーとの間に浮きがないように注意する。モニター上で咬合面設計を行っている。PCの自動機能により容易に咬合面が作成される。図8院内でデザイン上顎頬側面図9ノーベルバイオケア社に発注図10ステイニング審美が関わる上顎頬側面は、モニター上で0.2?0.25mmのレイヤリングのスペースの除去が自動機能により容易にできる。STLデータをノーベルバイオケア社に送付した。ノーベルバイオケア社へ発注したFCZ ImplantCrownが納品された。頬側面は0.2?0.25mmのレイヤリングのためのスペースを設けている。歯科技工士がジルコニア補綴物に細部の着色を行う。図11上部構造装着咬合面観図12上部構造装着側方面観図13最終補綴物セット咬合面はステイニングのみの着色。頬側面は0.2mmのレイヤリングにて仕上げる。最終トルクで締め上げたのち、レジンにて咬合面の充填を行う。Dental Products News 234 5