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概要

Dental Products News234

より健康であるために患者さんをどう導くか?座談会英国よりセオドラリトル歯科衛生士を招聘し、矯正医である坂本紗有見先生、iTop講師の菅原美里先生を交え、歯科だけにとどまらない「患者さんの生涯の健康を守る」サポートについてご意見を伺いました。―患者さんとのコミュニケーションたいことまでを話してしまうのです。こ坂本出血・腫れている・崩壊していまずはじめの一歩のギャップが、信頼関係の構築を困難るなどざまざまな状況があっても「むしセオドラ初めて来院された患者さんとにしているように思います。歯は〇本ありそうですね」などと、口「いかに早い段階で信頼関係を構築するか」が重要であると思います。大切にしていることは「患者さんと対等であり、決して上から目線で患者さんに対応しない」ことです。私はまず「お役にたてることはありますか?」「なぜ当院に来院されたのですか?」「何をして欲しいですか?」をズバリ聞き、初回は患者さんの質問に答えるだけに留めます。腔内の現状を厳しく評価してしまうと患者は「自分」を否定されたと思いがちなので、評価はせず「状況を淡々と述べるだけ」にしています。その後、きちんとした検査を行いEBMが揃った状態坂本患者さんは、自身の言いたいこ患者さんが「自分の思いが伝わった」で、治療方針や治療の選択肢、専門家とや思いを医療従事者がきちんと聞き、理解してくれているのか?を判断しているように思います。「この人ならば信頼しても良い」と心を開いてくれてから、医療従事者の言いたいことを伝えても遅くはないのです。としてのアドバイスや指導を行うようにし、初診時には経験に基づく見解や方向性、私見などを述べないようにして例えば、患者さんは「このような症状セオドラ確かに、初回からこちらがいます。で困っています」ということだけを伝一方的に与えすぎてしまうと患者さんはセオドラ何かを言ってすぐに否定さえようとしているのに、聞いた相手は「深読み・先読み」をしてしまい、医療従事者としての言いたいことや伝え「聞こう」という気持ちよりも、聞きたくないという方向に感情が働いてしまいます。最初はシンプルに、一歩一歩が大切だと私も思います。れたら、「あー、これは言うのをやめよう」と心を閉ざし、信頼関係を構築することはできません。たとえ間違った情報や意見であったとしても、まず菅原いきなり検査して、BOP数値は患者さんをきちんと受け止め、正しを示しても患者さんは興味がないんですよね。患者さんは「痛い、歯がかけた」など直接的な問題点があって来院されているケースがほとんどですから。い方向に導くことが私たちの役割だと考えています。患者さんが思ったことを自由に言える環境づくりが大切だと思います。私もまず最初に患者さんの要望にだけ答えるよう心がけています。初診時には経験に基づく見解や方向性、私見などをあえて述べないようにしています。歯科医師坂本紗有見先生銀座並木通りさゆみ矯正歯科デンタルクリニック81/東京都中央区開業