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概要

Dental Products News234

根尖付近のガッターを取る根管内壁はきれいに仕上げるアピカルストップの付与レジンコアを外すのに根管内象牙質も多少削っており、ガッターの見えるところまでは新たにテーパー形成してある。これは根管内に光を入りやすくして、なおかつ先まで見えるようにするためである。根尖付近のガッターは除去用GPXも使うが、今回は指の感覚でH型ファイルをそっと時計回りに回し、抵抗が出たらグッと抜く。ちなみにTKロングバーで内壁をきれいに削ることでも、光が反射して内部を見えやすくしているのだが、可能な限り根管を直線に形成した方が、光が届きやすいだけでなく、今後の様々な処置内容に対しても、都合が良いだろう。この歯は根尖孔が大きく開いており、アピカルストップを意識的に付与する必要があるだろう。根尖付近のガッターを取ったあと、根管長測定時の根尖を抜けないファイルが太めだったので、根尖孔の手前に意図的に太いファイルを使って、アピカルストップをこしらえる。このステップ付与で、少しでも根尖手前に狭窄部様の形を人工的に与え、根管充塞時に不必要にガッターを押し出さないよう、細かい配慮が必要となってくる。図10ここでコンピュレイを一枚。アクセスと道を考える。図11#40H型ファイルで、そーっと正回転していくと食い込んでいく。図12ファイルの入った位置をコンピュレイで確認。図13ファイルを引き抜くと、そっくりガッターが付いてきた。図14ガッターの入っていたところから入口までを、TKロングバーでスムーズに仕上げる。図15潤滑材を入れてから、根尖付近の形成。図16 #45リーマーが入ったところでそっと逆回転(太い番手が入っていく)。図17 #50リーマーが入ったところでそっと逆回転(この番手までが届いた)。図18コンピュレイを撮ると、ちょうど良いところだ。Dental Products News 233 13