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概要

Dental Products News233

アルコールの消毒効果は、B型・C型肝炎ウイルスを代表とするエンベロープウイルスにも効果があることが知られています。アルコールは、短時間で効力を発揮する薬剤ですが、タンパク凝固作用により汚れを器材に固着させるおそれがあり、通常は、洗浄後の使用が推奨されています。ID220は、アルカリ溶液でタンパク質を除去し、その後、アルコールで消毒効果を示します。浸漬後は十分にすすぎ、乾燥させ、滅菌を行います。使用後の切削バーも、リーマー・ファイルと同様の工程で洗浄と滅菌を行います(図4・5)。*薬剤を取り扱う際には、個人防護具(マスク・手袋・ゴーグル)の着用を厳守します。FD366(患者ごとのユニットの清浄)診療後にユニットの清拭を患者ごとに行っていますか?血液や唾液の付着した手袋で触れた箇所をそのままにして、次の患者に使用することは、交差感染を引き起こす危険があります。診療ユニットのライトハンドルや、タッチパネルのスイッチ、ブラケットテーブルのハンドル、サクションハンドル、エンジンのハンドル部分は、あらかじめ患者ごとにフィルムバリアを施しておくか、診療中に接触した箇所を診療後に拭掃し、清浄化する必要があります。FD366(図6)は、ユニットの様々な材質に配慮した表面清浄・除菌溶液であり、医療用マイクロファイバークロスとの併用も可能です。医療用マイクロファイバークロスを活用することで汚れの除去効果を高め、その後にアルコールおよび第4級アンモニウム化合物による除菌効果が得られます(図7)。FD350(除菌ワイプ/表面の除菌)診療後のユニットおよび環境表面の清浄化をできるだけ簡単に行うためには、除菌ワイプの活用が挙げられます。ワイプと界面活性剤による汚れ除去の後、アルコール成分での除菌が期待できます。あわただしい日常の診療では、例えば、レントゲン撮影後、レントゲン装置の表面清浄化にも活用できるのではないでしょうか(図9)。唾液が付着した手袋で、コーンや、スイッチに触れた場合、これらの清浄化を簡単に短時間に行えることは有効なアイテムと言えます。*アルコールが使用できない材質にはご使用をお控えください。また、アルコールの揮発を押さえるために、容器の蓋は、確実に閉めることを厳守します。歯科医療現場で日常的に行わなければならない洗浄や除菌は、煩雑な方法では継続が困難です。デュールデンタルハイジーンシステムでは、これらが簡便に行え、さらに感染対策への意識の高いドイツ本国での30年の実績や、多くのデータがその効果と安全性を示しており、感染管理の一助となるのではないでしょうか。図4使用後の切削バーも、アルコールなどで拭き取り、そのまま格納容器に戻す行為は行ってはならない。図5 ID220を容器に入れ、切削バー使用直後に超音波洗浄を行う→十分に水洗→乾燥→高圧蒸気滅菌を施す。簡便に除菌・清拭を行う図8環境表面の除菌ワイプデュールデンタルハイジーンシステム:FD350図9レントゲン撮影後、唾液が付着した手袋で接触した部分や、患者の皮膚が接したところを簡単に清浄化できる。Dental Products News 233 15