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概要

Dental Products News233

有賀正治先生に聞く!マイクロスコープを医院に取り入れるポイント術者全員が使用するからこそ、医院の診療レベルが上がる。有賀正治先生あるが歯科クリニック/あるがキッズデンタルパーク長野県上伊那郡開業マイクロスコープ(以下マイクロ)での「診療は12時の位置で、ミラーテクニックを駆使して」と思われている方も多いと思いますが、これまでと同じ診療ポジションで、「術者の目と患者さんとの間にマイクロがあるだけと考える」と清水藤太先生に教えていただいたことが当院にとっても大きなパラダイムシフトでした。現在では12台のユニットごとにマイクロを設置し、日々の診療に活用しています。ルーペとは全く異なるマイクロスコープルーペは、レンズと照明の位置が異なります。マイクロはレンズと光を同軸で見ることができます。これがルーペとマイクロの大きな違いです。光が同軸で見えることで、根管内部、歯周ポケット内など、深い部分にも光が届くので、より精度の高い診療を行えます。▲当院で導入しているマイクロスコープ『プリマ』最初から複数台導入するマイクロを導入したけどなかなか使う機会がないというお話をよく聞きます。新しい機器を導入したときには診療のルーチンに組み込まないと使いこなすまでには至りません。複数台導入して、症例を選ばずに使うことが重要です。初回で動画を見せることが一番当院ではまず初回に治療風景を動画で撮影し、患者さんに口腔内の状況と今日行ったことをマイクロ動画で説明します。患者さんとの信頼関係はここで一気に構築することができます。二度目以降は動画ではなく静止画で十分です。患者さんは初回同様、きちんと診療してくれていると理解してくれます。リーズナブルなマイクロを複数台入れる高機能・高額なマイクロを1台よりも、ユニットの台数分マイクロを設置し、歯科医師、歯科衛生士全員で使用することが、その医院の診療精度を上げることだと思います。可動式でその都度設置すると面倒になり、結局使わなくなってしまうので、ユニットサイドに固定し、すぐに使用できる環境が必要です。1歯科衛生士に1マイクロ当院は、歯科衛生士専用ユニットとマイクロをセットした環境です。1人1台のマイクロとすることで、瞳孔間距離など基本のセッティングを変更する必要がないので、効率的な診療が行えます。保険診療か自由診療かはナンセンス「精度の高い治療」を知ってしまった以上、マイクロスコープなしに診療を行うことはありません。保険診療であろうと、自由診療であろうと最善を尽くすべきと考えています。12 Dental Products News 233