ブックタイトルDental Products News233

概要

Dental Products News233

ジルコニアとは二酸化ジルコニウム（ZrO2）を素材とし、歯科においては、1金属と同程度の強度があるため、ロングスパンブリッジやブ安定した顎位できちんと咬めるための治療として、CTによる精確な診断、骨造成や歯周組織などの口腔環境を整え、理想的な補綴をラキシズム傾向の患者にも使用できる2審美性が高く変色しにく行うことが大切だと考えている。今回は、質の高いジルコニアディスい3金属アレルギーの方にも使用できるなどの特長があり、近年その注目が集まっている。クジビーノを使用し、全顎インプラントを行った症例を最新のジルコニア技工操作のポイント※に注目し、解説する。当院では「健康で美しい歯で笑いたい、食事をしたい、という人間としての根源的な欲求にお応えすること」を理念としており、長期的に※伴清治CAD/CAMマテリアル完全ガイドブック医歯薬出版図13 3技工作業2図14技工作業3図15技工作業4調整によって発生する焼成後のマイクロクラックを予防するため、プレシンターでのアジャストメントカービングを行う。焼成前の歯肉色のカラーリングはジルコニアの強度低下の原因となるため、歯冠部のみにカラーリングを行う。シンタリング後の状態。今回ジビーノブリーチを使用したため歯肉部はブリーチカラーになっている。図16 3技工作業5図17技工作業6図18技工作業7シンタリング前にアジャストメントカービングを行うことで、最小限の調整で作業を進めることができる。次世代セラミックステインを使用し、全てステイニング仕上げを施し築盛は全くしていない。完成した最終上部構造。図19最終上部構造セット最終上部構造装着時。強度だけではなく審美性においても非常に良い結果を得ることができた。Dental Products News 233 11