ブックタイトルDental Products News233

概要

Dental Products News233

CAD/CAM User Interviewコエックスを日常臨床に取り入れていただいたご感想を伺いました。Voice口腔内スキャナーとの相性も良い『コエックス』は、1台のミリングマシンでハイブリッドレジン・セラミック・ジルコニアまでオールマイティに対応できる。代表取締役坪田充弘歯科技工士有限会社ファインデンタルラボラトリー／神奈川県横浜市これからはCAD/CAMの時代と認識していても、精度・機能・コストと多角的に満足できるミリングマシンがなかなか見当たらず、これまで導入には至っていませんでした。そんな中「1台でハイブリッドレジン・セラミック・ジルコニアなどオールマイティに対応できる」「切削時間がスピーディー」「先生方にご満足いただける精度で製作ができる性能」という条件を満たしたミリングマシンが、この『コエックス150』でした。例えば、セメントスペースの設定は、これまで歯科技工士の経験とうので、模型の設置が楽でブレのない撮影ができることがメリットです。さらに口腔内スキャナーから印象採得されたデジタル印象データとの相性もよく、高精度な補綴物が製作できるため、お客様からも高評価を頂いています。一部とはいえCAD/CAM冠の保険収載もされるようになったことから、歯科医院はもちろん、患者さんのニーズも今後はますます高まっていくことでしょう。インハウスでのミリングマシン導入は、待ったなしの時代になっていると実感しています。勘に頼ってきた部分が多かったのですが、当ラボの基準値を設定した上で、先生方それぞれのリクエストに応じてセメントスペースを大きくする、または小さくするなど、ミクロン単位での管理ができるようになりました。また『コエックス150』は、模型スキャナー『コエックスSスキャナー』とCADソフトウェア『exocad』との連携が優れています。コエックスSはスキャニング時にスキャナー部が回転して撮影を行Voiceエグゾキャド３年後の本格的なデジタルデンティストリーの対応準備CAD/CAMはコミュニケーションツールの一つ佐藤宅哉歯科技工士歯科技工所おもち／東京都世田谷区今後10～20年程度で、総雇用者の約半数の仕事が自動化されるといわれていますが、もちろん歯科技工士の仕事もその中に含まれています。現状の歯科技工もCAD/CAMで賄う部分は多くなっており、割合は年々増え自動化になるのは容易く予想ができます。開業３年目の弊社も導入を考えてはいましたが、さすがに自己資金でシステム一式を揃えるのは無理があると感じていました。しかし、導入すると決断してしまえば、いくらでも方法はあります。弊社がとった選択肢は「ものづくり助成金」を利用し、中途半端なシステムではなく３Dプリンターも含めた完成されたシステムの導入です。機器は、精度、幅広い材料、導入コスト、メーカーサポートの４点を重視し、ほぼ全てのメーカーに問い合わせた上で、最も条件の良かったヨシダの『コエックス』と３Ｄプリンタ『ゼニスU』に選定。覚悟を決め実際に始動してから約１年、ついに理想としたCAD/CAMシステムの導入に至りました。複雑なインレーの切削でもコエックスは良好な結果が出ます。世界エグゾキャドシェアNo.１の『exocad』も可能性は無限大で、今年発表予定のバージョンアップ版も他社にはできないイノベーションを感じます。機器導入後から弊社の効率・利益率ともに上がり、仕事のクオリティーも高い位置で安定しています。これからはCAD/CAM導入により空いた時間で、IOSと連携したデジタルの可能性を模索しつつ、A I化によるパラレルワーク時代ならではの職種を超えた活動もしていきたいと考えています。これができるのもCAD/CAM導入の最大のメリットではないでしょうか。Dental Products News 233 9