ブックタイトルDental Products News232

概要

Dental Products News232

図7耐摩耗性が高く、曲げ強度なども3 週間経過時でも低下していないので、モックアップやボンディングレストレーションのプロビジョナルとしてうってつけの材料である。図9 形成後のプロビジョナルセット時マージン、ジンジバルエンブレジャーが少しも歯肉を押していないことを確認する。図8 プロビジョナルセット後の調整ジンジバルエンブレジャーは、プロビジョナルセット後に大きく開けることがポイントになる。図10 ラミネートベニアSet時プロビジョナルの設定としっかりとした維持のおかげで、歯肉のコントロールがうまくいき、ラミネートベニアS e t 時も歯肉の環境はほとんど変化していない。20,005,71Luxatemp[Factor]0,005,0010,0015,00Abrasion in ACTA Test140112119■ 24 hours■ 1 week■ 3 week69LuxatempAutomix Plus[MPa]020408060100120Flexural Strength8062 63■ 24 hours■ 1 week■ 3 week34LuxatempAutomix Plus[MPa]010205040306070Flexural Fatigue Limitた状態で簡単に脱離してしまう。透明の仮着用光重合レジンは、ほとんど接着力がなく、歯肉に接している部分が赤くなるので、筆者は使用していない。どうやれば、簡単にプロビジョナルが製作できて、ラミネートベニアを装着するまで、しっかり維持できるのであろうか？それを解決するのがルクサテンプ プラスである。最大の特長は、“コンポジットレジンが接着する”ことである。これにより、①スポットエッチング後、ボンディングをせ　ず、フロアブルレジンを仮着セメントとし　て使用することで、しっかり維持できる。②きちんとフィニッシングラインをフロアブ　ルレジンでウォッシュできる。③プロビジョナルのマージン部分が、強　度がありつつ、フレキシブル性もあるフ　ロアブルレジンで強化さることで、密着　する適合性と強固な維持力が生まれる　（図2・3）。最初に行うルクサテンプ プラスでのウォッシュで、薄いところや穴が開いたところは、同色形のフロアブルレジンで、簡単に補修・強化できるので、何度もルクサテンプでウォッシュする必要はない（図4・5）。練和開始から2～3分後に、硬化を確認後口腔内から取りだし、4分以上経過後、余剰部分は簡単にシリコン形のディスクで形態修正でき（図6）、操作性が楽なのも使いやすい理由の１つである。吸水性が10μg/mm3と、曲げ強度も91.5Mpaと他類似製品と比較しても高い物性であり、ラミネートベニアなどのプロビジョナルとして最適な条件と考えている（図7）。シェードもA1・A2・A3.5・B1・Bleachと豊富で、患者さんの要望に沿って、最終的なラミネートベニアのシェードを決める上でのコミュニケーションも容易になります（図8）。今は、酸蝕症やブラキシズムによる咬耗などに、アンレーやオーバーレイなどを用いて、臼歯に対してもボンディングポーセレンレストレーションで対応する症例が増えてきている（図9・10)。<参考文献>１）Magne, Pascal and Belser, Urs　Bonded Porcelain Restorations in the Anterior Dentition:　A Biomimetic Approach,Quintessence Publishing 2002D.Welker,G.Rzanny,R.Gobel et al.;Further developments in acrylics for interim use.ZMK 2001 17:298-3011665 Strength and Flexural Fatigue Characterization of Improved Temporary Materials;A.PETSCHELT,petschelt@dent.uni-erlangen.de,U.LOHBAUER,S.A.NIKOLAENKO,andW.DASH,Uniersity of Erlangen AADR San Antonio 2003;J.Dent.Res.82/Spec.Issue AD e n t a l P r o d u c t s N e w s 232 7