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概要

Dental Products News232

根管形成の時に、根尖を壊して拡げてしまう前に早めに根管長測定をする必要がある。アピカルストップの仕上げは、根尖幅より最低3番手上まで形成しないと予後に影響すると言われている。この症例では最初2 5 番で始めたが、ジャスティ3 . 5では赤マークが出てしまう。最終的にファイルを軽くグッと入れたとき、5 5 番が根尖で止まった。ジャスティⅢでもジャスティ3 . 5でも、根管長と根尖幅が決まったらそれだけで先の仕事を進めていくのではなく、必ずデジタルX線コンピュレイを撮って作業長がぴったり狭窄部の手前で止まっていることを確認しなければならない。ダブルチェック、トリプルチェックである。臨床ではいつでも、より確実に自分に納得のいく仕事をしなければならない。根管内壁はざらざらする場所があってはいけない。肉眼でもマイクロスコープでもツルツルに光って見えなければならない。目で見る視診もあるが、T Kロングバーの先端は丸くなっているので、根管内の象牙質表面での様子の触診にはもってこいである。根管内で先端を、触診したい壁に斜めに置き、そっと上げ下げするだけで明確に解る。作業長はジャスティ3.5で、同時に根尖幅も測る必ずコンピュレイX線で確認する唇側の張り出し、近遠心髄角を充分に仕上げるビヤダル型のバーを使って削除する。図10 55番でやっと根尖で留まってくれた。赤より3番手上の80番で根尖付近の規格形成。図13図16 図17 テンポシールLは仮封材として大変良い。この時リームエイドを根管に入れそっと逆回転で形成する。図14図11 ジャスティ3.5で根管長測定。綿球、一次仮封、テンポシールLで二次仮封。図18マイクロスコープで根管内を診査し溝やフィンを探す。図15根管長測定器ではファイルが留まる根尖幅も確認する。図12D e n t a l P r o d u c t s N e w s 232 27