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概要

Dental Products News232

小嶋 壽 東京都中央区開業先に入り口を大きく開けてから、その先に進ませようDr.KOJIMA’S Voice Vol.8とりあえず25番トリプルファイルを使うと、赤マークが出てしまう。主訴の#21だけでなく#11根尖にも黒い病変がある。根管形成では、入り口から根尖孔までの象牙質すべての壁を触って、削ることができなければならない。ところがすべての根管はまっすぐではなく、その度合いは違っても必ず曲っている。そのため、湾曲の中に器具を入れたとき必ず内壁で三点接触が起こり、入り口に近いところで内壁が規制し、それ以上物理的に入っていけないのである。この# 2 1を診ても根管の途中までは拡げられており、サリーの先端につけた0 . 0 4テーパー3 0 番で根管内洗浄もできた。そこで根管内の途中までの中で、明らかに最初の入り口とその付近を規制している壁を、何をするよりもまず最初に削除することが必要で重要なことである。入り口の準備ができていないのに、先のことなど考えてはいけない!最初に回転させないでT Kロングバーを根管内に入れ、どこまで入るか、どの場所が規制しているかを把握し、その場所だけを回し引き上げるようにT Kロングバーを使って削り、規制しているエンド三角の壁を削り取る。エンド三角がなくなれば、T Kロングバーもその先まで進んでくれる。ダイヤの付け根以上に入った時は、取り替える。根管形成にあたって 根管形成は入り口の規制を TKロングバーで削る場所取ることが大切図1回転せずにバーを入れると13 m m ほど入る。図4図7 35番トリプルファイルでも赤マークが付いてしまう。図8エンド三角を削除するように削ると根尖付近まで入った。図5図2 TKロングバー7本組セット。図9 50番でも根尖を出てしまう。図6 ここでジャスティ3.5を使い根管長測定。バーの付け根から先端まで18mmのものをFGコントラに付けて使用。図3拡大26 D e n t a l P r o d u c t s N e w s 2 3 2